みなさん、オム スワスティアストゥ(バリ語でこんにちはの意味)、インドネシアのバリ州に派遣中の村田健吾です。
現在、私はバリ島のバリヒンズー教の聖地ウブドに近いギャニャール県のクムヌー村のコス(バリ民家風の下宿)に住んでいます。派遣先の2つの高校はここから車で10分と20分くらいの距離にあり、隔週でそれぞれの学校に行っています。コス(下宿)にはオーナーの家族もお住まいになっています。その家族の中には、派遣先校の3年生の女子生徒もいます。親切なオーナー家族のみなさんから地元のことやヒンズー教の行事などいろいろ教えてもらっています。
ウパチャラの行列に地元の人と一緒に参加して
私の住んでいるクムヌー村は、日本の田舎に似ており、周辺は平屋のバリ風民家と田園があります。違うのは、道の両側に高いヤシの木々があるところで、私は夕日を見ながらその田舎道をゆっくりと散歩するのが好きです。また、ウパチャラ(宗教行事)の時は、プラ(寺院)へお参りに正装して地元人たちと一緒に参加しています。地元の人はとても温かく、いつもあいさつや声かけをしてくれます。近所の雑貨店やワルン(食堂)に買い物に行って、いろいろ日本のことを話したりバリのことを質問したりするのも好きです。
いつもエス・ブア(果物入りかき氷)を食べに行く近所のお店のやさしい女性
派遣先の2つの高校では、驚くほど素直で純粋な生徒たちやとても優しい先生方と出会うことができます。その中でも特に印象に残っているのは、生徒たちの素敵な笑顔です。暑い教室での2時間以上続く日本語の授業でも、いつも笑顔で一生懸命に参加してくれます。一緒に日本の歌を楽しく歌ったり、日本文化の活動がうまくできたりしたときは、みんなで手をたたいて満面の笑顔で喜んでくれます。また、ちょっとしたことでも、生徒をほめてあげると「ありがとう、せんせい」とうれしそうな顔で返してくれます。教室だけでなく廊下やカンティン(売店)などでも、日本語の授業を受けていない生徒も、笑顔で「こんにちは」「ありがとう」「さようなら」とあいさつを返してくれるようになりました。
そんな笑顔の素敵な生徒たちのために、これからこの「微笑みと神々の島、バリ島」でたくさん楽しい授業をしていこうと思っています。スクスマ(バリ語でありがとうの意味)