みなさん、サバイディー(こんにちは)!ラオス・ビエンチャンに派遣中のY・Kです。
今回は、私が好きになったラオスの「助け合い、相互扶助の精神」をご紹介します。
ラオスのお昼ご飯は、各々が学校や職場におかずと白米やもち米を持ち寄り、それらをみんなで分け合いながら食べるというのが一般的です。私も毎日、派遣先校の先生方とそんな感じでお昼ごはんを食べています。派遣された当初、私は何を持っていけばよいかわからず、手ぶらでお昼ご飯に行っており、周りの先生からごはんを分けてもらっていました。日本であれば、一方的にもらってばかりだと肩身が狭くなりそうなところですが、ラオスでは違いました。先生方の「好きなだけ食べなさい、気にしなくていいから」という雰囲気に流され、私は毎日好きなだけごはんを分けてもらっていました(笑)。先生から、他の人に分け与え慣れている感じがひしひしと伝わってきたのです。
ある日のお昼ご飯(シチュー)
ある日のお昼ご飯
現在、ラオスは後発開発途上国(開発途上国の中でも特に開発が遅れている国)に指定されています。国民のほとんどが、経済的に苦しい生活を強いられています。そんな状況で人々が生き抜いていくためには、家族・友人等、互いが互いを支えあっていかなければならず、この相互扶助の精神が根付いているんだと推察します。私は、この「人に自分のものを差し出すのをためらわない精神」が大好きになりました。お昼ご飯の体験から、自分は他の人に何かを与えたり、貸したりした際に見返りを求めていたことにも気づけ、自分に何らかの見返りがなくても、自分が損してもいいんだなと思うこともできました。いつか自分が困っている人を見つけた時に、助ければいいんだと。「困っているときはお互い様」そんな懐かしい言葉も思い出させてくれました。
最近のお昼ご飯では、他の先生が私の白米を自然に食べている時もあり、私も先生方の仲間に入れたんだなと嬉しく感じられました。これからも、そんな助け合いの精神をもって先生方と活動していければなと思っています。