Maayong hapon~!(ビサヤ語でこんにちは)
セブは一年を通して温暖な気候なので、最近クリスマス一色の街を半袖で歩いて不思議な気持ちになっている岡です。
さて、私の日本語パートナーズとしての活動では、通常の日本語授業のアシスタントに加え、日本の文化を体験してもらう文化セッションを実施しています。今回は一番印象に残っている「運動会セッション」を紹介しようと思います。
普段の授業の様子
生徒たちと日本の話をしていると、キャラクターや文化についての話になるのですが、たまに「日本人は何事もきっちりしていてロボットみたい」や「なんでみんな一緒のことをしたがるの?」など純粋な意見や答えにくい質問が寄せられます。そこで何か日本人の協調性や規律を重視するような体験ができないかなと考え、今回運動会を実施することにしました!
実施したのは「ラジオ体操」「五人六脚」「綱引き」「大縄跳び」で、人と合わせることが重視されている競技を選びました。4日間を通して約100名の生徒に参加してもらいました。フィリピンにもSports Dayと呼ばれる行事があるのですが、種目はバスケットボールやバレー、チェスなどで球技大会のような扱いです。
五人六脚
綱引き
Sports Dayのような行事と聞いて運動自慢たちが気合を入れて臨んでいましたが、運動会の「人に合わせて動かないとどうにもならない競技」に最初は大苦戦。1人で走り出そうとしたり、1人ずつ跳びたいと申し出たりと大騒ぎです。私は、他のメンバーに合わせてみようというアドバイスだけして観察をしていました。すると自然に掛け声や話し合いが始まり、みるみる上達していきました。
試合も終えて授業の最後に日本人生徒の実際の競技動画を見せると、どうやったらここまでできるのだと驚いていました。同時に「こんな経験が多いから日本人はきちんとした行動が多いのか」と今までの日本のイメージとつながったようでした。経験に勝る学習はないのだなと改めて感じ、生徒たちに日本の運動会を伝えることで私自身もより日本に対しての考えが深まった文化セッションになりました。