サワディーカー(こんにちは)
タイのイサーン(東北)地方サコンナコーン県に派遣されております、坂﨑茉生です。
12月4日にインドネシアのNP(日本語パートナーズ)が派遣されているチカンペック第一高校と、私の派遣先校であるアーカートアムスアイスクサー学校の高校2年生がオンライン交流会をしました。インドネシアのNPと私は同じ大学の同級生で、派遣が決まったときから、この交流会を実現させたいと話していたので、念願が叶いました。
同じ高校2年生同士、共通言語は、頑張って勉強中の日本語です。以前私の派遣先校では、私が所属している東京女子大学の大学生とオンライン交流をしましたが、今回はお互いが日本語学習者。Google翻訳に頼った難しい日本語の読み上げではなく、お互いが分かる日本語で話さなければなりません。日本語でわかりやすく伝える、ということに苦戦しながら生徒主体で準備を進めました。
zoomを開くとすぐに笑顔で「こんにちはー!」
まずはお互いの言葉を学び合います。「『こんにちは』はインドネシア語でなんですか?」「『ありがとう』はタイ語でなんですか?」代表の一人が答えたあと、みんなで練習しました。タイ語は、男性なら「サワディーカップ」、女性なら「サワディーカー」と語尾が変わるので、「サワディー」だけで答えることに苦戦。これも含めてお互いの言葉・文化を学び合うことができました。続いてお互いの学校や文化について紹介。学校の朝礼やイベント、町の名産品やカフェ、料理について、練習通りしっかり紹介できました。
聞こえるようにPC前に出て発言「ちゃんと伝わった?ばっちり!」
おすすめの音楽紹介では歌って踊って大盛り上がり。紹介された3曲のうち「どれが好きですか?」と聞いて、心が通じ合いました。チカンペック第一高校からも音楽紹介で歌ってくれて、機材の調子によって聞こえにくい中でも手を振って盛り上げるなど、お互いのやさしさがみられました。
真剣に相手の発表を聞きます「行ってみたいなインドネシア」
以前、オンライン交流を行ったのは6月。私も派遣されたばかりで、「日本語を話す」ことに一生懸命だった生徒たちは、今回「日本語で伝える」ことを意識して堂々と話していました。この半年の彼らの成長を実感し、胸のうちで涙を流す、思わぬ機会でした。日本語が橋となり、インドネシアとタイを繋ぐ、これぞアジア各地に派遣されるNPの力だと身に染みて思いました。