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みんなで共に学ぶ「インクルーシブ教育」

みなさん、サバイディー(こんにちは)!ラオス・ビエンチャンに派遣中のY・Kです。

今回は、私の派遣先校で導入されている「インクルーシブ教育」についてお話します。インクルーシブ教育とは、「子どもたちの多様性を尊重し、障がいのあるなし等にかかわらず、すべての子どもを包含する教育方法」を指し、その教育を導入している私の派遣先校では、障がいのない生徒と障がいのある生徒が同じクラスで共に勉強しています。例えば、片目失明の視覚障がいのある生徒、車椅子に乗っている生徒、発達障がいや書字障がいのある生徒等がいます。

学校で行われたパラスポーツ大会の様子①

学校で行われたパラスポーツ大会の様子②

授業中は、障がいのある生徒を周りの生徒が「自然に」助けています。ある授業で、発達障がいのある生徒が楽しくなり立ち上がって大声を出していましたが、周りの子は優しくその生徒の手を引き、「今は静かにするんだよ」と伝えていました。彼らにとっては、「障がいのある友達がいる」という風景が日常なので、突然の大声も、また、それを注意することも、違和感も特別感もありません。日本の場合は、障がいのある生徒を助ける生徒が我慢を強いられるというイメージが私にはありましたが、ラオスでは、そのような雰囲気は感じられなかったです。これについては、私が先月のパートナーズの声にも寄稿した助け合いの精神が表れているのかもしれません。ラオス人は、相手が困っているときに、無理することなく手を貸すことができる人が多いように私は感じます。その精神性が、インクルーシブ教育にも活かされているように思いました。

折り紙の文化紹介を行った日

お弁当作りの文化紹介を行った日

生徒にとっては、ラオス語が通じない日本人の私も多様性の中の一人。生徒の話すラオス語が私には全くわからないのに、毎日生徒が私に話しかけに来てくれるのは、自分とは異なる個性や価値観を受け入れる心を育んでくれたインクルーシブ教育のおかげかもしれません。派遣期間も半分を過ぎてしまいました。生徒には多様性の一つとして私の個性を感じてもらい、そして、私は生徒からラオスの多様性を学んでいきたいと思いました。

交流した日本の中学生からもらった季節のポスターを手に
Writer
ラオス ビエンチャン
Y・Kさん

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