こんにちは!フィリピン・ダナオ市に派遣中の山根あさひです。
先日、派遣先校で茶道の文化紹介を行ないました。茶道を紹介しようと思ったきっかけは、G8(中学2年生)の授業で行なった「好きなもの」についての発表です。何人かの生徒が、「好きな飲み物は抹茶です」と発表していました。生徒たちに話を聞いたところ、抹茶ラテや、コーヒーやストロベリー味の飲み物と抹茶を混ぜたドリンクが好きだから、とのことでした。
私も飲んでみました。とても甘いと感じました
私はぜひこの機会に、茶道を体験して抹茶を飲んでもらいたいと思いました。そこで、CP先生(現地の日本語の先生)とも話し合い、茶道のセッションを行なうことにしました。
生徒たちはこの機会を楽しみにしていたようです。当日は、最初に抹茶ができるまでの過程を説明しました。次に日本の伝統的な文化のひとつである茶道について話しました。CP先生は過去に研修で茶道について学んだことがあり、現地語で細かい説明をしてくれました。特にお茶碗を回す意味等の謙遜、敬意を示す振る舞い等を生徒たちは、「へぇー」と理解した様子で、細かいニュアンスを説明してもらい、大変助かりました。
グループに分かれて生徒たちは交代で抹茶を点てる体験をしました。私は旅館でアルバイトをしていたときに、抹茶を点てていました。今回このような機会で生徒たちに伝えることができ、経験を活かすことができて良かったと思いました。
みんな真剣に見て、学んでいます
抹茶を飲む際には、生徒たちから、飲む前に練習した「お点前頂戴いたします!」と元気な声が聞こえてきました。飲んだ後には、「にがいです!」という声が多くありましたが、中には「おいしいです」という生徒もいました。授業の中で学んだ味を表す日本語を体感し、表現できていました。
「にがいです!」と顔をしかめる生徒
振り返りの際に生徒から、ピュアな抹茶の味を知ったこと、知らなかった日本文化を経験できたこと、茶道では敬意を示す振る舞いをすることを学ぶことができた、と私に対して感謝を伝えてくれました。
このように日本の文化を学び、体験し、興味を持ってくれることに私もCP先生や生徒たちに大変感謝しています。