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知らないって素晴らしい

Hello po! (“po”はフィリピノ語で敬語の役割がある単語)
フィリピンのケソン市に派遣されている、宮坂ののかです!

今回は、「知らないって素晴らしい」をキーワードに、フィリピンでの生活を通じて得た価値観の変化についてお話ししたいと思います。

私はフィリピンに来てから、「知らない」という状況が日常になりました。
言葉や文化、生活習慣等、すべてが新しく、4か月が経った今でも戸惑うことが多くあります。それでも、不思議なことに「知らないこと」に対する恥ずかしさや不安は次第に薄れていきました。それどころか、知らないことが新しい出会いや発見につながる「きっかけ」だと気づくようになったのです。

以前の私は、知らないことを恥ずかしいと感じていました。例えば、会話中に話題がわからないときでも「話を止めるのは申し訳ないかな」と思い、曖昧なまま流すことがありました。しかし、フィリピンに来てからは、知らないことを素直に認めて質問する大切さを学びました。わからないからこそ人に聞けますし、聞いた相手との交流が生まれます。そして、その瞬間は予想以上に楽しいのです。

「知らない」という状態には可能性が詰まっています。
新しい知識や経験を得られるチャンスは、知らないからこそ訪れるものです。だからこそ、今では「知らない」という状態を前向きに捉え、誇らしくも思っています。知ろうとする姿勢こそが、成長の第一歩だからです。
このように、フィリピンでの生活を通じて、自分の弱みだと思っていた部分を前向きに捉えられるようになりました。これこそが、私がここで得た一番の成長かもしれません。

特に、いつもそばで寄り添い、多くのことを教えてくださっているCP先生(現地の日本語の先生)には深く感謝しています。

サウヨ・ハイスクールのCP先生方

サンタ・ルシア・ハイスクールのCP先生方

「知らないって素晴らしい」というメッセージは、今関わっている生徒にも伝えていきたいですし、私自身も未来に向けて大切にしていきたいと考えています。そして、この経験は将来の日本語を教える機会にもきっと活かせると感じています。
言葉や文化に対する不安や戸惑いは、多くの外国人学習者が直面するものです。自分自身が「知らないからこそ学べる楽しさ」を体感したからこそ、生徒の立場に寄り添い、学ぶ喜びを一緒に見つけていけるのではないでしょうか。

知らないからこそ、知る楽しさがある。
そう信じられるようになった自分を誇りに思います。

Writer
フィリピン ケソン
宮坂 ののかさん

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