サワディークラップ、タイ12期としてウボンラーチャターニーに派遣中の河野です。
今日はタイで行なわれている日本の武道の一つである弓道についてご紹介したいと思います。タイには弓道の練習をしている団体がバンコクに一つあり、サイアム弓道会という名称です。既に15年以上の歴史があり、部員の方も数十名おられ、東南アジアの各国の弓道関係者とも活発に交流されているとお聞きしています。
バンコクのサイアム弓道会での講習
年末にそのサイアム弓道会が主催する講習会に私も参加させていただきました。ただ、タイ国内の他の場所ではあまり弓道の話は聞いたことがありませんでした。もちろんNP（日本語パートナーズ）の活動として派遣先校で弓道の紹介をしたり、他校に文化紹介の一環として伺い弓道を披露したり、オンラインでの文化紹介もさせていただきました。そんな中、チェンマイ大学で日本語学科の学生が、弓道部を立ち上げたいが、弓道経験者が近くに居ないとのことで国際交流基金に問い合わせがあり、たまたまタイ12期で私だけが弓道経験者だったため、大学に赴いて部員の方や一部一般の方に対して弓道の紹介をする機会をいただきました。
チェンマイ大学でのワークショップの一コマ
大学でポスターを作成し、一般の方にも参加を呼びかけていただいたところ地元の高校を始め多くの方から問い合わせがあったようです。残念ながらワークショップ形式等の関係から一部制限をさせていただきましたとのお話でしたが、弓道関係者として嬉しい限りです。当日は日本語学科の学生が私以上に熱意をもって通訳をしてくださいました。半日という短い時間でしたが、チェンマイの弓道に関心のある方々に紹介する機会をいただき、チェンマイ大学人文学部日本研究センターの皆様を始め学部生の皆様に感謝しております。こうして日本や日本文化に熱意をもって取り組まれている姿を見ると日本人として誇りに思えてきます。私が弓道を始めた頃、まさかタイのこの歴史あるチェンマイ大学で弓道を紹介させて貰えるなど夢にも思いませんでしたが、人生どこでどんな良縁に恵まれるかは誰にもわかりません。これからNPを希望される方は、弓道に限らず自分の特技を活かせる活動に参加できると思います。
