こんにちは!タイ南部・トラン県に派遣されていた竹内です。
これが掲載される頃にはもう帰国しているので、今回が派遣地からの最後の寄稿です。9か月間の派遣期間が終わろうとしている今、感謝の気持ちをこめて、これまで私と関わってくれたトランの方々について記したいと思います。基本的には学校とアパートの往復ばかりだったので、生徒や学校の先生たちとの交流が殆どだと思っていました。しかし、こうして振り返ると、自分が思っていた以上に地域の皆さんに良くしてもらっていたなと実感します。
タクシーのドライバーさんは、なんと実家がゴム農園。トランはタイで初めてゴムの木が植えられた場所で、県木もゴムノキです。私が興味を示すと「案内するから見においでよ!」と、車で往復3時間かかる距離なのに快く連れて行ってくれました。
ドライバーさんのゴム農園。写っている木は全てゴムノキです
教えてもらいながら木を削ってみました
「もしドライバーさんが日本に遊びに来た際には、私が案内させていただきたいです」
と約束してお別れ
また、自宅近くのタイマッサージ屋さんでは、「今日も硬い!」とくすくす笑われながら肩をほぐしてもらっていました。スムージー店の店員さんには、「ワンノーイ(甘さ控えめ)のスイカスムージーしか注文しない日本人」としていつの間にか認知されて、今では遠くから目が合っただけで「今日もスイカでしょ?」とにやりとした顔でスイカの用意をし始めてくれるまでになり(笑)。こうしたやり取りがあるたびに、自分がトランに馴染めた気がして嬉しかったです。
思うような活動ができなかったときや体調不良のとき等、ホームシックとまではいきませんが、無性に日本が恋しくなって気持ちが沈んだ時期が何度かありました。自室にいても考え込んでしまうだけだ、とちょっと無理をして外出した際、このように笑顔を向けてくれる人がいたのは本当に幸せなことでした。2月に入り、「もうすぐ帰国します」と伝えると、皆さんが「チョークディーカー(あなたの幸運を祈ります)」と言って別れを惜しんでくれました。沢山のさりげない優しさをくださった街の皆さんには心から感謝しています。
帰国後も、トランでのこの9か月間を活かして自分なりにタイと関わり続けたいと思います。日本語パートナーズになれて良かったです!最後まで読んでくださり、ありがとうございました!