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なんとかなるインドネシア

みなさんこんにちは!インドネシア・スバンに派遣されている中山寧々です。

今回は、派遣先の高校で折り紙の着物人形を作ったときのことをシェアします。CP先生(現地の日本語の先生)から、「皆で折り紙を使って何かを作りたい」との要望があったので、着物人形を2種類作ることになりました。1つは女の子、1つは男の子の着物人形です。CP先生は、男子生徒は男の着物人形、女子生徒は女の着物人形を作りましょうと言いました。

私は1クラスで2種類の折り紙をするなんて、どのように授業を進めるか、どう教えるか色々考えていました。しかし、CP先生は折り方のYouTubeリンクをクラスのチャットルームに送り、「男の子はこれをスマホで見ながら自分でやってね。女の子はねね先生とPCで一緒にYouTubeを見ながらやりましょう」と言って問題なく授業は進みました。当初色々考えていた、授業をどう進めよう……なんて言う懸念は一切必要ありませんでした。

一緒に折り紙を折った女子生徒たち

折り紙の授業を通して感じたのが、案外何とかなる、ということです。男の子たちがYouTubeだけで折り紙を折れるのか?と思っていましたが問題なかったです。

意外と器用な男子生徒たち

女の子たちは、和柄の折り紙を、かわいいかわいいと言いながら楽しそうに作ってくれます。折り紙はインドネシアでも入手することはできますが、和柄の折り紙はなかなか目にする機会がないのだと思います。私が折り紙を机の上に並べて、「好きな柄をとっていいよ」と言った瞬間に男女問わず笑顔で目を輝かせながら、ものすごいスピードで皆が折り紙に飛びついてきた姿は印象深いです。日本では安価で手に入り見慣れたものでも、インドネシアの生徒がこんなにも喜んでくれるなんて、持ってきて本当によかったなぁと感じることができました。

満足げな女子生徒たち

インドネシアでは、日常生活でも学校でも、いつも何がどうなるかわかりません。というのも、時間に対する考え方も、準備や心構えも、何もかも私の日本での生活とは正反対で、とても自由な国だからです。そこに慣れるまでがなかなか大変ですが、なんでもありなんだ、と軽い気持ちで過ごすことがここでは最も大事な心構えだなと感じます。高校の授業も、突然、机もないモスクで床に座ってやることになったりもします。空中ではさみを使い、刃を相手に向けて手渡しする生徒たちの姿にヒヤヒヤしているのも日本から来た私だけです。

モスクでの授業

インドネシアでの生活はインドネシアに来て生活してみないと本当にわからないと思います。ただ私が言えることは、「想像通りに行くことは何もない。でも、何とかなる」ということです。なので、これからインドネシアに来る方にはぜひ、「なんとかなるのであんまり考えすぎないで自由に生きてください」とアドバイスしたいです。いろいろなことが毎日起こります。でも、なんとかなります。こちらの方は皆親切です。

麦わら帽子の巣に入った皆の力作

ほら、皆かわいくて素晴らしい作品を作り上げたでしょう?なんとかなるんです。そして生徒たちは何でも楽しんで、笑顔でやってくれます。CP先生は今回の折り紙作りで、私が日本に帰っても思い出に残るようにと、ブックマークとしても使えるような作品を選んでくれました。皆は折り紙の着物Boy&Girlを見て何を思い出すのでしょうか……。私は、インドネシアのなんとかなる精神と常に笑顔!を日本へのお土産にします。

Writer
インドネシア 西ジャワ州
中山 寧々さん

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