こんにちは!インドネシアの東ジャワ州に派遣中の藤田です。
インドネシアでは、国民の約9割がイスラーム教を信仰しており、日々の生活とイスラーム教は密接に関わっています。そして、日本語パートナーズインドネシア21期から、これまで派遣されていた教育省管轄のSMA(高等学校)、SMK(専門高校)に加えて、宗教省の管轄であるMA(イスラーム学校)への派遣が始まりました。今回は私が派遣されているイスラーム学校での生活について書きたいと思います。
学校のモスク
学校のモスクで日本語クラブの活動をしたり、昼寝をしたりすることもあります
イスラーム学校ではコーラン(イスラーム教の啓典)やアラビア語、イスラーム教の歴史について学ぶ時間がある等、SMA(高等学校)と比べてイスラーム教育が重視されています。カリキュラムに違いはありますが、それ以外の部分では大きな違いは感じません。生徒や先生たちは、他の宗教も尊重しており、私はムスリムではないのでヒジャブ(頭部を覆う布)を着ける必要がないと言ってくれますし、多様な考えを受け入れてくれています。
現地の日本語の先生と
私以外の先生と生徒は学校でヒジャブを着用します
早朝礼拝の様子
旅行中等で先生や生徒がモスクに立ち寄る際、私はモスクの端で休憩します
イスラーム教から学ぶことも多いです。特に、私のなかで大切になっている価値観はイスラーム教の五つの義務の一つである「喜捨」の精神です。喜捨とは、収入の一部を貧しい人に分け与えることで、自分の幸せを他の人と分かち合うという考えです。この喜捨の考え方は、日常生活にも影響を与えており、職員室で私が座っていると先生たちからたくさんの食べ物をもらったり、困っていると必ず誰かが声をかけてくれたりします。
インドネシアの健康飲料ジャムウ
美術の先生からジャムウの材料をもらいました
自分だけが良いのではなく、皆が良い方向に進むように考えるという考え方が、インドネシアの優しさに包まれた文化や雰囲気を作り出しているのだと思います。