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いつものある日

こんにちは。インドネシア・ジャカルタ首都圏に派遣されている小野育子です。

早いもので派遣期間が終わりに近づき、すこし寂しくなってきました。ふつうと感じられるようになった一日をなんとかとどめたい、という気持ちで「ある日」の日記を紹介します。

〇月〇日

朝6時過ぎのバスに乗ると、経済の先生といっしょになった。まあまあ込み合ったバスで終点近くまで行き、20分ほどの道のりをおしゃべりしながら派遣先校へ歩く。派遣先校近くは、通勤、通学する人、そして朝ごはん等を売っている屋台でにぎやか。

日ごろ職員室で先生方から食べ物をよくいただくので、たまには私も、と思い、派遣先校の近くで売られている焼き芋を買うことにする。しかし「生芋の方が安く、学校で調理できるから良い」というアドバイスで、生芋3kg購入。ゆでる?蒸かす?と話しながら職員室に着く。

昼休みに芋をいっぺんに蒸かす。30分ほどしてできあがり。「いただきます!」と言って、みなさんが芋に手をのばす。お菓子もいいけれど、甘くておいしい芋が好きなのも、全国共通。

授業は「お盆と盆おどり」がテーマ。動画も観てもらい、大分県の「きつね踊り」の踊るようすには生徒の笑みもこぼれる。後半は炭坑節を練習し、教室の中を輪になって踊った。照れながら踊る子、ちょっとふざけて調子よく踊る子、いろいろな生徒がいるのは日本と同じ。一度終わると拍手がおこり、「Lagi! Lagi!(もう1回!もう1回!)」という声。よかった、楽しんでもらえた。

放課後、先生たちとインドネシアのお土産のことを話していて、その勢いでスナック専門店へ。大袋が安く売られていて、わくわくしたけれど、これは今買うと湿気てしまうのでは?とたずねると、やはり1か月以内に食べきるのがいいとのこと。結局、各々自分のおやつを買い、「また、来ます」と告げて退散。

今日も充実した1日。そして、本当は派遣先校での最後の日。テストの期間が移動したことで、突然「今日で終わり」となってしまった。「最後なの?」と驚かれつつ、芋を食べながら写真を撮ったり、連絡先を交換したりして、いつものように、穏やかな1日は終わった。

学校の周囲 朝の風景

今から蒸かされる芋3kg

盆踊り紹介

授業の最後に記念撮影

先生たちとスナック屋へ
Writer
インドネシア ジャカルタ首都圏
小野 育子さん

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