こんにちは。タイのスリン県に派遣されている山﨑です。
タイに来てあっという間に9か月が経ちました。この間に色々な経験をさせてもらいました。そして、活動について考えることも多かったです。
卒業式の後、高校1年生と2年生が先輩を見送ります
日本語パートナーズの目標の一つに「日本のファンを増やす」というものがあります。とはいっても漠然としすぎて……どうすればファンが増えるのか、私にできることは何かを考えた結果、「挨拶王」になることにしました。
もちろん、そのような大会があるわけではありません。私が勝手に「挨拶王」を目指して、できるだけ多くの人に笑顔で挨拶をしようと決めました。私の住んでいる町には日本人がおらず、初めて日本人を見る生徒も大勢います。そんな中で、まずは挨拶が大事だと思いましたし、特別な特技がない私でもこれなら頑張れそうです。
日本の制服を着て大盛り上がり!
学校生活の中で、先生方には自分から挨拶をし、生徒から挨拶されたら必ず笑顔で挨拶を返すというマイルールを作りました。とても簡単なことですが、これを徹底して行ないました。また、私の派遣先校では校門で当番の先生が登校してくる生徒に挨拶をします。その時はチャンスとばかりにできるだけ多くの生徒に挨拶をしました。ここでの挨拶の回数は断トツ一位だと自信を持って言えます。
派遣当初は物珍しさから挨拶に来る生徒がいましたが、次第に様子が変わってきたように感じます。日本人の私に挨拶をしたいから遠くからでも声をかけてくれる生徒が格段に増えました。そして、タイ人の先生の中にもシャイな方がいます。最初の頃は、いくら挨拶をしても顔を背ける先生がいました。それが3か月後には挨拶を返してくれるようになり、6か月後には先生の方から挨拶をしてくれました。その時は心の中でガッツポーズです。今では笑顔で話しかけてくれます。
外国語科の先生たち
間もなく帰国しますが、沢山の生徒や先生から手紙やお別れの言葉をいただきました。多くの皆さんから「先生はいつも笑顔」という言葉をもらい、とても嬉しいです。「挨拶王」になる目標は達成できました。そして、日本のファンが何人増えたのかは分かりませんが、ファンを増やすことに貢献できたと思います。
高校3年生の教室で
9か月間は思った以上に短く、やり残したことや反省点もあります。悔しいことも多々ありました。それでも私が頑張っていたことを生徒や先生たちが見てくれていたと思うと、タイに来て本当によかったです。この学校で過ごす時間はとても幸せなものでした。感謝の気持ちでいっぱいです。