最新情報はこちら 最新情報はこちら

生徒たちの温もりに支えられた7か月

こんにちは。インドネシア・南タンゲランに派遣されていた小倉明華音です。

今回は私が南タンゲランに派遣されてからの約7か月間の活動の中で、特に印象的だった文化紹介についてご紹介したいと思います。

私は書道を長い間続けてきた経験を活かし、日本語パートナーズの活動の中で特に力を入れることを目標としていました。初めての文化紹介も最後の活動も書道で、派遣先校以外の高校や大学の日本語の授業、日本文化に関するイベントブースでも書道を紹介できました。

生徒たちにとって初めての書道体験は、筆で書くことに緊張しながらも、楽しく日本語や漢字を書くことができたようです。中には「先生のようにかっこよく書くにはどうしたらいいですか?」と聞いてくる生徒もいました。また、お手本を忠実に再現しようとする生徒や、少し工夫してお手本をマネしようとする生徒もおり、特に一人の生徒が自分の書いた作品を教室に飾っていたことが印象に残っています。その作品を見る度に、私はやりがいと大きな喜びを感じていました。


書道のコツを聞く生徒

年明けに行った浴衣の紹介は、私にとって最も挑戦的な文化紹介の一つでした。浴衣の着付けはおろか、日本でも着る機会が少なく、不安でした。慣れないうちは手順を覚えるのに必死で、時間もかかり、完成形も完璧とは言えませんでしたが、文化紹介を終える頃には自信を持てるようになり、とても貴重な経験を得ることができました。

生徒たちに着付けの手本を見せた後、自分たちで着付けを進める姿に驚きました。ほとんどの生徒が帯をまく段階までできるようになり、その吸収力に感心しました。


帯に挑戦する生徒もいました

着付けに集中していると、扇風機を当ててくれる親切な生徒や、迷惑をかけてごめんねとプレゼントをくれる生徒たちから、インドネシアの温かさを改めて感じました。浴衣を着て嬉しそうに写真を撮る生徒たちを見て、疲れも吹き飛びました。

インドネシアの温かい生徒たちとの日々は、私にとって忘れられない大切な時間となりました。彼らと過ごした日々は、異文化交流の深さと、その中で築かれる絆の素晴らしさを実感する機会でした。

Writer
インドネシア ジャカルタ首都圏
小倉 明華音さん

インドネシアの記事

よく読まれている記事

PAGE TOP