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小さな村の私の住居

みなさんこんにちは!インドネシア・スバンに派遣されている中山寧々です。

私の住んでいる場所は、ジャカルタから車で2時間弱の地方、スバン県の中にある小さな村です。徒歩圏には、小さなコンビニはあるものの、スーパーマーケットや飲食店はほぼありません。いつもヤギの鳴き声が響いており、歩道はほぼ土といった環境です。そんな村のKOS(下宿)に私は住んでいます。
ラッキーなことに、KOSの1階は小さな売店になっており、意外にも幅広い品ぞろえで、ひと通りの日用品や軽食を買うことができます。お菓子、パン、アイスやインスタント麺等の軽食に加え、ティッシュ、シャンプー等の日用品を買うこともできます。
散歩する場所も、舗装された道もないような環境にあるので、家の1階に最低限の買い物ができる場所があるというのは安心ポイントです。

KOSの1階にあるミニ売店

このKOSの2階に私の部屋があります。初めて部屋に入ったときは、思ったよりも広くて、そしてサウナのように暑くて驚きました。スバン県は西ジャワの中でもかなり猛暑のエリアなので、到着時のエアコンがまだついていない状態では、まるでサウナだったのです……!でも、入って驚き!とても広い客間が現れました!5~6人で談話できるような広い客間に、テレビがついていました。テレビではYouTubeを映すこともできたので、たまにテレビ画面でYouTubeを見て息抜きをしていました。

そして、客間には新品の大きな冷蔵庫とウォーターサーバーがしっかり備え付けてありました。暑いスバンでは、冷蔵庫もウォーターサーバーもかなり重宝しました。学校にも毎日、魔法瓶に氷とウォーターサーバーの水を入れて、キンキンに冷やした水をもって登校していました。

広い客間

そして、私がこの部屋で圧倒的に長い時間を過ごしたのがここ、寝室です。

とても大きく、お姫様のようにかわいくて白いベッドに、おそろいの白いドレッサーがありました。エアコンがあるのはこの部屋だけだったので、いつもここで過ごしていました。私にとって、スバン生活で1番落ち着く空間です。ご飯を食べるときも、ほかの空間はエアコンがなくて暑いので、ここのドレッサーのテーブルで食べていました。

そして、ここのKOSのすごいところは、皆さんなんだと思いますか??
実はこのKOS、建物も、備え付けの家具も全てKOSのお父さんの手作りなのです!もちろん壁の色もお父さんが自ら塗っています。ドアも、衣装棚も、客間の椅子も、何でも作れちゃうやり手お父さんによるハンドメイドハウスでした。とても器用ですよね。

涼しい天国ベッドルーム

そして、このKOSはさらに、部屋の中にガスコンロ付きのキッチンまでついていました。ここにも新品の鍋セットや包丁セット、炊飯器まで設置されていました。設備が至れり尽くせりですね!ただ残念ながら暑すぎるのと、食材を買いに行く場所がなかったので本格的な料理をすることは1度もなかったのですが、ラーメンやパスタをゆでる際にはお世話になりました。そして、インドネシアでは毎度たくさんの果物を頂く機会が多いので、果物カットのためにもたくさん利用しました。また、独立洗面台がなかったので、このキッチンのシンクは毎朝毎晩支度のために重宝させていただきました。

室内にキッチンがある部屋というのは日本語パートナーズとして派遣された人たちの中でも貴重だったと思うので、有効活用したかったのですが、なかなか料理するまでに及ばず勿体なかったです……。

ガスコンロ付きキッチン

最後にトイレとシャワーです。こちらはシャワー室の中にトイレがあるのが一般的です。KOSで洋式の便座と温水シャワーのための給湯マシンが用意されていたのでありがたかったです。ただ、この給湯システムも、限られたタンクの中の水を沸かすため、温かいお湯が出るのは5分前後です。そのあとは徐々にぬるくなっていきます。なので、超高速スピードでシャワーを利用していました。でも逆に雨期に入る前の猛暑の日は、ぬるいくらいの水でちょうどいいような気候でした。

なかなか温度調節が難しい時間制限付きシャワーでしたが、強制的にささっとシャワー時間を終えられることは、考え方次第では悪くなかったかもしれません。

時間制限付きシャワー

総じて、とても広く綺麗で住みやすいKOSでした。ただ、これはあくまでも私の住居の場合の一例です。

わたしはこの中でたくさんの時間を過ごしました。

目の前がモスクなので、毎日大音量でアザーン(イスラム教の礼拝への呼びかけ)や歌が聞こえたり、たまに現れるヤモリにとても驚いてKOSの家族に助けを求めたり、突然停電してビクッとしたり、大変なことも色々ありましたが、思い出がたくさん詰まったKOSです。

KOSの家族も良くしてくれて、ご飯やおやつをくれたり、登校の際は一緒に道を渡ってアンコット(ミニバスのような乗り物)を待ってくれたり、温かさを感じました。このKOSはとても広く、個室の部屋もほかに10部屋以上あるほど、とても広い家だったのですが、家族以外は私1人しか住んでおらず、とても快適に過ごせました。ここで過ごした半年間は一生忘れません。

Writer
インドネシア 西ジャワ州
中山 寧々さん

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