こんにちは。インドネシアのグレシックに派遣されている白井仁美です。
私は派遣先校で日本語の授業の他に「日本語クラブ」という課外活動も担当しています。私の派遣先校では、週1回、このクラブ活動が行われています。私は、「日本を楽しむ」をテーマに、日本語クラブを実施しています。今回は、その中から生徒たちに人気だった企画ベスト3を紹介します。
①声優になろう!
日本語クラブの生徒たちは、日本のアニメが大好き!そこで、アニメの声優になりきって、日本語でセリフを言う「声優になろう!」という企画をしました。8タイプの中から好きなキャラクターを選び、まずはサンプル音声を聞いて練習します。セリフはキャラクターによって変わります。例えば、「私はあなたが好きです」は、サムライだと「拙者はそなたを愛おしく思っておる」、お嬢さまだと「わたくし、あなたのこと、愛していますわ」、執事だと「一生、お嬢様のおそばで見守っております」になります。練習後は、みんなの前で声優になりきって発表。みんなのなりきりぶりに驚くやら、笑いがこみあげるやらで、楽しい企画となりました。
②日本語あいさつBINGO
国は変わっても、あいさつはコミュニケーションの基本。「おはようございます」「ありがとう」「よろしくお願いします」等、20個の日本語のあいさつの中から、好きなあいさつを選び、BINGOカードを作ります。あいさつカードを引きながら日本語のあいさつとその意味をみんなで確認します。BINGOになった生徒は、そのあいさつを大きな声で言うルールにし、日本語のあいさつを話す機会をたくさん作りました。BINGOになった生徒には、和柄の缶バッジをプレゼント。「うーん、どれにしよう?」と真剣に迷う様子がかわいらしかったです。
あいさつBINGOシートを作成中
BINGOを楽しみながら日本語のあいさつを覚えます
③日本の食べ物を味わおう
圧倒的に人気が高かったのが「日本の食べ物」を作って、食べる企画。日本のカレーライスや巻き寿司、白玉団子等をみんなでわいわい言いながら作りました。作る過程では、「切る」「野菜」「炒める」「巻く」「丸める」等の単語を紹介しあい、生徒は日本語を、私はインドネシア語を学ぶ場にもしました。「おいしかった!楽しかった!」以外にも感じたことを自分の言葉で言ってもらうようにしたところ、「白玉団子と似ているお菓子がインドネシアにもある」「日本のカレーライスには野菜がたくさん入っていて驚いた!」等、さまざまな感想がありました。
食べ方が斬新でびっくり!
好きな具をいっぱい入れて巻き巻き!
インドネシアの「米粉」で作る白玉団子
日本語クラブは、生徒たちが日本を楽しみながら体験し、理解する時間ですが、同時に、私がインドネシアのことを知る貴重な時間でもありました。