こんにちは!マレーシア・スランゴールに派遣中の渡邊裕美です。
サイバージャヤ国民中等学校での活動を始めて、もうすぐ1か月が経ちます。毎日が刺激的で、新しいことに挑戦する日々が続いています。
着任直後、「4月に日本文化祭を開催してほしい」という依頼を受けました。準備期間はわずか3週間。初めは戸惑いましたが、日本の魅力を多くの人に伝える絶好の機会です。悩んでいる暇はありませんでした。
現地の日本語の先生と何度も打ち合わせを重ね、さまざまな企画を検討しました。茶道や書道の体験、盆踊り、日本食の屋台等、やりたいことは次々に浮かびましたが、限られた時間でできることには限界があります。そこで、「参加者が楽しめること」をテーマに、子どもの遊びにフォーカスすることにしました。
早速、必要な備品を発注し、授業で生徒たちに昔の遊びを紹介しましました。そして、イベントのポスター制作をお願いしました。生徒たちが描いたイラスト付きのポスターはどれも魅力的で、準備を進める中で日本語クラスの生徒たちとの距離が縮まったように感じました。
色とりどりの紙とペンで描かれたポスター
そして迎えた文化祭当日。多くの生徒や先生が、けん玉やコマ、だるま落とし等の昔遊びを楽しんでくれました。お面やハチマキ、和傘といった小物も大人気で、それぞれが思い思いのコスチュームを身にまとい、写真撮影を楽しむ姿が見られました。また、授業で学んだ遊び方を来場者に丁寧に説明する日本語クラスの生徒たちの姿に感動しました。
ハチマキを締めて気合を入れる日本語クラスの生徒たち
下級生にだるま落としの説明をする4年生(日本でいう高校1年生)
初めは何から手をつけてよいのか分からず、不安や焦りもありました。でも、「とりあえずやってみる」──それが私流です。うまくいかないことも、すべてが良い経験になりました。マレーシアでの活動はまだ始まったばかりです。これから、もっとワクワクするような、みんなが笑顔になる活動に挑戦したいと思っています!