サバァイディ!こんにちは。ラオス・ビエンチャンに派遣中の髙嶋景子です。
任期があと1か月を切りました。私は、自分がNP(日本語パートナーズ)を目指して応募した理由を、初心に帰って読み返してみました。
「多文化への寛容性を持つこと」
「今まで蓄積した知識をもとに、文化の小さな架け橋になること」
私は、ラオス文化に接触して、寛容性を持つことができたのでしょうか。任期の前半は、はっきり言って、寛容ではありませんでした。知らないうちに、自分の中にある価値観を中心に、日本とラオスとの違いを批判するところから始まっていたように感じます。ラオス文化を知るのに四苦八苦し、違うことを理解するのに大変苦労しました。教員や生徒のことも、なかなか理解できず、苦しい思いをしました。しかし、生まれ育った環境も文化も違うのだから、違って当然!そして「知る楽しさ」を感じるようになったのは、何か月か経ってからでした。
私の中で何が変化したのでしょうか。それは、一緒に派遣されたNPの仲間たちも、同じように悩みながら前に進んでいることを共有できたこと、そして現地のスタッフの皆さんに支えられていると実感できるようになったことが、大きかったのだと思います。体調を崩して通院した際に出会ったスタッフの方々や、住んでいる地域で出会ったラオスの人々、動物たち……一人じゃなかったんです。多くの支えに助けられながら、ここまで来ることができました。
これから準備を進め、いろいろな派遣先に旅立つ皆さんへ。苦しいときは、一度立ち止まって、自分が何をしたかったのかを読み返してみるのも良いかもしれません。そして必ず、思いを共有できる仲間がいるはずです。任期も残りわずかとなりましたが、最後まで思いを残さず、私も頑張り続けます。