みなさんこんにちは!(大家好!)台湾の南投県に派遣されている大場淑美です。
早いもので私の派遣期間も残り1か月となりました。台湾では6月初旬に卒業式が行われるため、私が書いているこの文章が掲載される頃、3年生(日本でいう高等学校3年生)の生徒たちは卒業式を迎えます。
私の派遣先校「国立水里高級商工職業学校」(通称「水里商工」)の3年生は、少しおとなしめで恥ずかしがりやさん。でも、JLPT(日本語能力試験)N1合格者が複数名いたり、日本語関連のコンテストで入賞する生徒がいたり、運動会では一致団結して10人11脚で優勝したりと、ここぞというときはバシッと決める素敵な生徒たちです。
運動会で優勝した10人11脚、ゴール直前の様子
台湾での生活を振り返ってみると、3年生にはずいぶんと助けられてきました。派遣当初どうやって学校に溶け込もうか悩んでいたとき、最初に私の居室におしゃべりに来てくれたのは3年生。年賀状の授業でも締め切りまでに全員そろって提出してくれたのは3年生。日本語がまだあまり流暢ではない下級生との意思疎通に私が困ったとき、間に入って通訳してくれたのも3年生。書き出すときりがないのですが、学校生活の中の数多くの場面で助けてもらいました。
日本語に関するコンテストでパフォーマンス直後の生徒たち
他の学年と比べて「おとなしい」と言われてきた3年生。私は「おとなしい」ということは決して悪いことではないと思っています。私の知っている3年生は、友達の様子を見て行動や発言をすることができ、落ち着いて人の話を聞くことができます。謙虚で礼儀正しく、授業態度も良好、行事の際はみんなで協力して取り組むことができます。コンテストや社団活動(日本でいうクラブ活動にあたります)では、できるまで何度でも練習する根性もあります。「陰日向なく行動できる」こんな言葉がぴったりな生徒たちです。
忘年会で仮装した3年生
これから卒業して進学や就職、みんなそれぞれの道を歩んでいきますが、どんな道に進んでも、こんな素敵な生徒たちなら絶対大丈夫だろうなと確信しています。
巫女衣装を着て卒業アルバム写真を撮影する生徒たち
浴衣を着て卒業アルバム写真を撮影する生徒たち
3年生のみなさん、卒業おめでとうございます。大変お世話になり、ありがとうございました。みんなの未来に幸あれ!