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ガワイ(収穫祭)のお祝い

Selamat pagi(マレー語で「おはよう」)!
今回は、サラワク州の先住民族による収穫祭「ガワイ」について投稿します。6月1日、2日がガワイの日で、5月31日がガワイ・イブです。

派遣先校の校長先生のご紹介で、サラワク州の主な民族のひとつ、「イバン族」のご家庭にお邪魔しました。彼らは「ロングハウス」という長屋に、家族や親戚と暮らしています。私が訪問した家には、約20世帯以上もの家族が暮らしていました。玄関ドアの前には「ルアイ」という共有スペースがあり、人々が輪を作って食事したり、談笑したり、子どもたちが遊んでいたりしました。トイレやシャワールームは約30人で共同、そして、夜は一つの大きな部屋にみんなで川の字になって寝る、という様子でした。

Kapit(カピット)という町の伝統的なロングハウス(長屋)

ルアイ(共有スペース)で儀式を行う様子

ガワイの日の準備は、イブの前から始まりました。家族や親戚みんなで協力してさまざまなことを行いました。

ガワイの日の儀式のためのお供え物作り

ガワイの日の飾り作り

イブの日には、朝6時頃、儀式のためにみんなで列を作って川に向かいました。川に腰までつかり、村長の儀式の言葉が終わるとともに、ニワトリの頭が切り落とされました。持っていたコインを噛んで川に向かって投げると、村長にニワトリの頭があてがわれました。最後は、頭を川に沈めてお願い事をし、川から上がりました。

お祝いの間は、人々はたくさん食べて飲んでいました。一軒一軒の家の前に輪ができており、「マカイ!マカイ!(イバン語で「食べて!」)」と呼び止められます。各家庭の自家製の酒、トゥアックを勧められ、お腹がはち切れるくらいのご飯とお酒をいただきました。

様々なゲームが行われ、私は、Kiroroの『未来へ』という歌でカラオケ大会に参戦しました。マレーシアでは有名だそうで、口ずさむ人もいました。話す言葉や文化は違っても、歌やダンスで繋がることができるという感覚が新鮮で、素敵だと思いました。

Kiroroの『未来へ』でカラオケ大会3位をいただく

サラワク州でしか体験できない文化に触れることができ、とてもよい経験になりました。

Writer
マレーシア サラワク州
山本 由梨子さん

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