こんにちは。タイ・ロッブリー県に派遣中の田中智恵子です。
タイでの生活が一か月を過ぎようとしています。その中で、日本との違いや驚きを感じた「先生の存在」「交通事情」「食文化」についてお話しします。
一つ目は、「タイの先生」は僧侶と同じように尊敬される存在であること。代表的な行事にワイクルーと呼ばれる「師(クルー)に合掌する(ワイ)」という日があります。その貴重な行事に私も先生として参加させていただき、生徒が私に深々と頭を下げる姿にとても感動しました。
ワイクルーの日
日々の学校生活の中でも、教室内では生徒は靴を脱ぎますが、先生は土足のままです。これも先生に対する敬意の表れのようです。
教室前のいつもの風景
二つ目は、タイの「交通事情」は車優先であること。危ないので左右をよく確認して道を歩かなければなりません。先日、登校時間に車とバイクの衝突を目撃しました。警察が近くで交通整理をしていたので大丈夫かなと見ていたら……警察は事故に見向きもせず、衝突した当人同士も何もなかったようにすぐに去っていきました。私は目を疑いました。もしどちらかが怪我をした場合、その場の近くにいる人が怪我人を病院に運ぶ等、対応するそうです。日本とは全然違いますね。
最後に「食文化」です。違って当然であり、私は辛い物も大好きです。ある日、現地の日本語の先生が袋に入った虫を「これ、おいしいから食べて」と、目をまんまるにさせ、笑顔で私に差し出してきました。複雑な気持ちと、先生の笑顔との二択に……虫をいただきました。バッタのような虫は甘辛醤油味のせんべいのようでした。幼虫はクリーミーで普通においしいです。これも貴重なたんぱく源なのでしょうね。
食用の虫
まだまだ伝えきれない習慣があり、また、日本と同じだと感じることもあります。今わかることは、どこで暮らしていても人のやさしさや笑顔に癒されるということです。