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ロードー?ろうどう?労働?

サワディーカー!タイ・コーンケーンに派遣にされている飯高富海子です。

着任して2週間。水販売機で1リットル5円の水を買い、流してはいけないトイレットペーパーを「あっ、また流しちゃったぁ」と何度も反省し、日本語パートナーズの研修等で狂犬病の恐ろしさを学んだので、犬を見ると思わず遠回りしてしまう自分。1か月もすればこれが日常になるのだろう。

校長先生に着任のご挨拶

着任1日目、私が活動するゲンナコンウィッターヤライ校の登校時の校門前は4,000名以上の生徒でごった返している。その中で、軍服のような制服を着た生徒が交通整理をしている。「生徒会の生徒だろうか」。生徒と昼食を食べていると、例の制服を着た生徒を見かけ「ねえ、あれって何?」と聞いたら、「ロードー」と教えてくれた。「ろうどう?」「労働?」と興味は膨らむ。

朝の通学風景

ロードー?

すると、ある生徒が「この子もロードー」と別の男子生徒を指して言うので、彼に「なぜ、朝校門の前に立っているの?当番なの?毎日しているの?」と質問攻め(攻めるほどタイ語はできないのだが)。私はタイ語ができない。彼らは日本語があまり話せない。話がなかなか噛み合わない。しかし、うっすら軍隊訓練らしきことがわかってきた。すると、隣の女子生徒が「クジを引く」「赤は行く」「黒は行かない」と言い出した。ますますわからなくなった……。

帰宅するなり「ロードー」を調べた。そして、お恥ずかしい話、私はタイには徴兵制があることをそのとき初めて知ったのである。「ロードー」は軍事教練のことで、高校3年間この任務に就くと、兵役が免除されるらしい。タイでは男性は21歳で徴兵検査を受け、クジを引いて赤だったら兵役、黒だったら兵役免除になるらしいのだ。「人生の分かれ道」といったら大袈裟だろうか。しかし、「ロードー」のようにサバイバルの知識を持っている生徒が自分の近くにいるのはなんとも頼もしい。こうして私は安心してコーンケーンでの生活をスタートしたのである。

「ワイクルー(先生に感謝する)の日」にもらった秀逸な花のアレンジメント
Writer
タイ コーンケーン県
飯高 富海子さん

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