こんにちは。タイ・マハーサーラカーム県に派遣中の田中恭子です。
こちらに来て3週間が経ちます。私の派遣先は、タイ東北部(イサーン地方)のど真ん中。どこまでも平たく、山のひとつも見えません。郊外には田園風景が広がり、水牛を追う人の姿も。夜になると虫やカエルの声がにぎやかで、ホタルも飛んでいます。
近所の水牛とも顔なじみに
ワーピーパトゥム学校は中高一貫で全校生徒3,000人以上。何十キロも遠くからソンテウ(乗合自動車)に乗って通う生徒も多く、朝、生徒たちがどんどん集まる光景は圧巻です。
暑い時期の朝礼は校内のあちこちで行われる
私はこの町で唯一の日本人。同校で日本語パートナーズを受け入れるのは初めてなので、もしかしたら過去を遡っても初めての日本人かもしれません。
CP先生(現地の日本語の先生)はとても頼りになる方です。「日本人と話す機会があまりないので、自分の日本語はさびつきがち」と言い、単語がなかなか出ないときには「アラヤ、アラヤ(なんだ?なんだ?)」と言って、ついに出てこないと「あははー」と笑うおちゃめな人です。今までたった一人で日本語を教えてきただけでなく、本物の竹を切って七夕飾りを作ったり、浴衣を用意して着つけたり、YouTubeを見て紐の結び方を練習し、お守りを作ったり等、さまざまな日本文化の体験活動にも熱心で、頭が下がるばかりです。これから全力でCP先生を助けていきたいと思っています。
CP先生との初めての出会い
着任以来、生徒や先生方のとびきりの笑顔に助けられています。タイは「ほほ笑みの国」と言われますが、笑顔のもつ力を再認識しました。
町の人たちとも触れ合うため、週末は暑くてもタイ語が不安でも、できるだけ外食や屋台に出かけるようにしています。またあのヘンな日本人が来たよと、皆が温かい目で見てくれたらしめたものです。
夕食は屋台通りで選び放題
毎日タイ料理を満喫。しかも安い
自分に何ができるだろうと不安に満ちたスタートでしたが、ここに少しでも日本の風を吹かせ次に繋げることができたら。「笑顔であいさつするだけで立派な国際交流」との国際交流基金の方の言葉を励みに、ここの「国際交流」を楽しみたいと思います。