こんにちは。タイ・マハーサーラカームに派遣中の田中恭子です。
私が住んでいるのは東北部(イサーン)の真ん中。イサーンには独特の文化が生きています。
アサラハブーチャー(三宝節)とカオパンサー(入安居)という仏教の祝日の連休に、CP先生(現地の日本語の先生)のご実家に遊びに行かせていただきました。そのような重要な仏事がある時に、初対面の方の家に4泊もすることは、お言葉に甘えてよいのかと考えましたが、たいへん得難い経験をさせていただくことになりました。
CP先生のご実家は米農家です。おじいちゃん、おばあちゃん、お母さんがにこやかに迎えてくださいました。
村のお寺で行われる大切な仏事にも、お母さんやおばあちゃんが連れて行ってくれ、供物の供え方や立ち居振る舞いも身振り手振りで教えてくださいました。お寺に集まった村の人々もお坊さんも、まごまごする珍客を温かく迎えてくれました。
寺院では村人の厚い信仰がよくわかる
仏様の周りを3周し、蝋燭を灯すこともさせていただきました。お母さんは「『願いごとをすると叶いますよ』と説明したけれど残念ながら通じなかっただろう」と後でCP先生に話したそうですが、偶然にもその時、私は「世界が平和でありますように」と願いごとをしたのでした。満月の下、異国の地で現地の人たちにこんなに優しくされて、自然にそんな願いが心に浮かんだのです。
翌日は同僚A先生のご実家を、CP先生のご家族とともに訪問しました。こちらも大きな米農家。たくさんの親戚と一緒に、ソムタム(パパイヤのサラダ)をはじめとするイサーン料理を、もち米とともにいただきました。食事の時は指先でご飯を握り、おかずとともに食べますが、私のは「大きすぎ」と、おじいちゃんが何度も笑っていました。
手早くソムタムを作ってくれたA先生
昔ながらのやり方で炊いたもち米をお櫃へ(A先生のお母さん)
機織りを見せてくれた村の女性
とんとんと、CP先生のお母さんがナムプリック(タイのホットソース)作成中
今回ほど、タイ語がもっと話せたらと思ったことはありません。言葉が通じなくとも諦めることなくずっと話しかけてくれた皆さん、ありがとうございました。とても幸せな4日間でした。お母さんは私に素敵な伝統衣装まで縫ってくれました。