みなさんはじめまして。タイ・チェンマイのサンカンペーンという地域に派遣されている福本行太です。どうぞよろしくお願いします。
さて今回は日本とタイ、お互いの国の伝統音楽を通して生徒とコミュニケーションをとった時の話をしようと思います。
タイに来てから1か月が過ぎました。最初は生活のことや学校のことでいっぱいいっぱいでしたが、少しずつ生活にも慣れてきました。周りの日本語パートナーズも少しずつ新たな趣味を始めたり旅行をしたりしている中で、私も自分の楽しみを見つけようと思いました。
そこで私は音楽が好きなので、タイの音楽について自分なりに調べたり触れたりしようと思い、手始めにチェンマイの旧市街にある楽器屋さんを巡りました。
これはチェンマイの楽器屋。ギターやヴァイオリンなどさまざまな楽器が並んでいました
すると、さまざまな楽器屋がある中にタイ北部の弦楽器である「サロー」を置いている店がありました。私は「これだ!」と思い、購入。そして楽器を購入したことを生徒に話すと、「先生、私サロー弾けますよ!」と言ってくれた生徒がいたので早速弾いてもらいました。生徒の音は、初心者である私の音とは違いとても力強く煌びやかな音で、教室中に響き渡っていました。生徒はその後もタイの音楽や彼の好きな音楽について沢山教えてくれました。
北タイの楽器「サロー」
そして彼が、「日本の伝統音楽も聞いてみたい!」と言ってくれたので、私も日本から持ってきた笙という楽器を少しだけ吹いて彼に聴いてもらいました。彼は私の楽器を不思議そうに眺めながら笙の音を聴いてくれました。
日々生徒とは日本語を通してコミュニケーションを取るようにしています。しかし、どうしても細かいニュアンスや伝えたいことがうまく伝わらないこともあります。そんな中で、言葉以外のコミュニケーションを通してでも交流ができるとこの経験を通して強く感じました。