サワディーカー(タイのあいさつ「こんにちは」)。タイ・バンコクの学校に派遣中の加藤千代香です。
今回は、文化紹介のひとつを伝えたいと思います。
派遣先校に到着して早2か月。日々の授業では日本語の発音を主に担当して、CP先生(現地の日本語の先生)とチームティーチングをしています。毎日、気合を入れて標準語の発音をしています。あまり何度も同じ言葉を言うと、言葉としてあっているのかと分からなくなることはありませんか?たまにそんなスパイラルに陥りながら奮闘しています。
私自身の住まいは現在神奈川県ですが、生まれも育ちも関西です。授業を離れると知らず知らずのうちに、関西弁の発音や言葉が出ているようです。生徒に「先生の『ほんまに?』がかわいい」と言われて、はっとしました。なんと関西弁ではありませんか!!反省しきりでしたが、ひとりのCP先生から「生徒に関西弁を教えてほしい」と言われました。「やってもいいんですか?」「生徒に面白いことを教えてあげたいから、面白くしてください」と言われたので、依頼を受けました。
関西弁を伝えるのはM6(日本でいう高校3年生)です。みんな陽気で授業を楽しんでいるクラスです。紹介時間は1時間、簡単で関西らしい会話を探しました。日本人でも関西人以外はわからないかもしれない言葉や関西弁トークを紹介しました。
「おもしろ関西弁」のトップ10は爆笑を呼びました。捻挫することを「ぐねる」、「ものもらい」のことを「めばちこ」、鬼ごっこでタッチすることを「でんする」等。なんといっても大笑いしたのは、第1位の大皿に最後に一つだけ残った料理を「遠慮のかたまり」と呼ぶことでした。
そして会話編。丁寧な解説をしながら関西弁トークをしました。大事なのはやはり発音。普段の授業さながらに生徒も発音を頑張っていました。ロールプレイも行い、生徒は自分たちで関西弁の会話まで考えて取り組んでいました。
ナチュラルに言えますぅ
言いながら笑ってしまいますぅ
めちゃめちゃ考えてん!
「JLPT(日本語能力試験)では発音を間違えないようにしてね」と注意も忘れずにしました。そのあとの授業では、関西弁のあいさつをする生徒がいてうれしかったです。