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日本語パートナーズが学校にいる意味

サワッディーカ!タイ・バンコクに派遣中の小嶋はるです。

5月中旬から雨季に入ったタイですが、まだスコールも少なく、日が出ていなければ日本より涼しいのでは?と感じる日もあります。

さて、私の派遣先校はNP(日本語パートナーズ)の新規派遣校です。つまり過去にNPが派遣されたことがありません。日本人の先生が授業をしに来ていたことはあったようですが、NPのように、毎日学校に日本人がいたことはないと思います。私はそれが不安でたまりませんでした。

過去のNPにとらわれずに活動できるという反面、何もかもが手探りです。生徒や先生にどう受け入れられるのか、何かを残すことができるのか。悩む日々ですが、そんな中でも「NPがいる意味」を実感できる出来事がありました。

日本では、職員室に入るとき「失礼します」と言うことが多いと思います。私の派遣先校でも、CP先生(現地の日本語の先生)は生徒たちにその言葉を教えていました。でも、職員室に入るときに「失礼します」と言うことができない生徒もいます。そこで、CP先生に「職員室の入り口にあいさつの言葉の紙を貼ってもいいですか」と提案し、「失礼します」や「おはようございます」等の紙を貼りました。

私は、日本語クラスの生徒たちがあいさつできるように、と貼ったつもりでしたが、思わぬ効果がありました。なんと他の教科の先生たちや、日本語クラス以外の生徒が紙を読んでくれているのです。ひらがなの下にローマ字を書いたことが功を奏しました。驚きとともに、日本語を話してくれることが嬉しかったですし、CP先生も嬉しそうでした。

職員室前のあいさつの紙

また、他のクラスの生徒が日本語クラスの生徒に「サワッディーカって日本語でなんて言うの?」と聞いている姿もありました。大きなことをたくさん残せなくてもいい、こういう日常の出来事でも、私がこの学校に来た意味があるのだと思うことができました。

Writer
タイ バンコク
小嶋 はるさん

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