サワディーカー!タイ・サムットプラカーン県に派遣されている、中須賀由香里です。
先日、私にとって大切な友人が、日本からタイの派遣先校を訪ねてくれました。彼女は日本語パートナーズの経験者であり、今の私がここにいるのも、彼女の後押しがあったからこそ。初めて話を聞いたときのわくわく感は今も心に残っています。背中を押してくれた彼女は、私にとっては“恩人”といえる存在です。
訪問当日、学校の先生方はとても温かく彼女を迎えてくださいました。お忙しい中、昼食をご一緒いただき、校内も丁寧に案内してくださって、本当にありがたく感じました。中間テスト期間中だったにもかかわらず、先生方のご厚意で、生徒たちと友人が交流する時間も設けていただきました。
日本語で会話を楽しむ生徒たち
生徒たちは最初こそ緊張していましたが、だんだんと自然に笑顔がこぼれ、会話も弾んでいきました。私以外の日本人と話す機会は生徒たちにとっては貴重であり、日本語を学ぶモチベーションにも繋がったと思います。
集まってくれた高校3年生のみんなと記念撮影
校内を巡る中で特に印象的だったのが、学校の正面に祀られているお釈迦さまの前でのお参りでした。私自身この場所がとても好きで、着任してからというもの、いつも見守っていただいているような感覚があります。
タイで多くの人々が信仰する上座部仏教では、基本的に信仰の対象は「釈迦牟尼仏(お釈迦さま)」に限られていて、日本でよくお会いできる「阿弥陀如来」や「観音菩薩」「地蔵菩薩」等はタイではほとんど見られません。仏像の多くが、悟りを開いた「お釈迦さま」のお姿です。タイの人々は、このお釈迦さまに深い敬意と感謝の念をもって日々手を合わせています。
学校内のお釈迦さま
先生や生徒たちと共に線香を手に取り、作法を教えてもらいながらお参り
日々の学校生活の中で、こうした祈りの文化が自然に根付いていることが、タイらしい文化だと思います。みなさんが手を合わせる姿を見るたびに、ここにいることができるのは大切な時間なのだと感じるようになりました。
今回、仏さまの前で改めてご挨拶ができたこと、そして日々のつながりの中で過ごせていることに、更に感謝の気持ちを持ちました。これからも仏さまに見守っていただきながら、先生や生徒たちと一緒に一日一日を大切に過ごしていきたいです。