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タイの学校は今日もサバーイ(心地よい)

こんにちは、タイ・スパンブリーに派遣中の今津です。

「タイの学校は行事が多い」と聞いていましたが、それは本当でした。体育祭は3日間、七夕祭、ワイクルー(教師の日)、タイ語の日など、ほぼ毎週のように行事があります。その度に授業は止まり、補講もなし。さらに、準備のために授業が消えることも多く、現地の先生たちはイベントに悲鳴を上げます。授業が潰れること以上に、準備期間の短さに頭を抱えているのです。

文化が息づくタイ語の日

とはいえ、行事には数え切れないほどのドラマが詰まっています。たとえば体育祭。夜遅くまでチアの練習に励む生徒たちの熱量は、まるで甲子園。最終日の演技を終えて涙を流す日本語クラスの生徒とそれを支える仲間たちの姿に、私も思わずもらい泣きしました。表舞台に立つ生徒もいれば、裏方で奔走する生徒もいます。皆で支え合うからこそ、行事は輝くのだと実感します。

会場の声援と一体化した体育祭のチア
チアで活躍する日本語クラスの生徒たち

先生たちの参加も見どころの一つです。先生同士のバレーボール対決では生徒の声援が大きすぎて会話もできず、得点が入るたびに大歓声が会場を揺らします。ラリーは羽根つきのようでも、太鼓と大旗、生徒の熱気が空間全体を包みます。先生たちも腰を振って応援に応えたり、ダンスを披露したりと、本気で楽しんでいる様子です。「楽しい(サヌーク)」と「心地よい(サバーイ)」が自然と校内に広がり、皆が笑顔でつながっていきます。多少授業が遅れても、ここにこそ大切なものがあるように思えてなりません。

ちなみに私も2種目に参加しました。中でも「ぺトーン(ペタンク:目標の球に金属のボールを投げ合い、相手より近いボールの数で得点を競うスポーツ)」では4チーム中3位。そんな順位でも3,000人近い生徒の前で表彰台に立ち、MCの「ゆ〜うせんせ〜い!」というコールに思わず手を振る私。職員室で、下から数えたほうが早い銅メダルを眺めてニヤついていると、韓国人の先生が笑いながら言いました。
「金メダル、余っているから貰えるらしいですよ」
思わず吹き出しました。順位に関係なく、本当にもらえそうな気がするのがサヌークなタイの学校なのです。

思わず笑みがこぼれる銅メダル
Writer
タイ スパンブリー
今津 雄介さん

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