Magandang umaga!(フィリピノ語でおはよう!)
フィリピン・ルソンのベンゲットに派遣されているみなみです。
フィリピンはキリスト教が主流の国で、2025年時点、人口約1.2億人のうち80%強がカトリック教徒(約10%がほかのキリスト教徒、約5%がイスラム教徒、残りがほかの宗教徒)といわれています。私は派遣前から、フィリピンの文化や慣習にも大きく影響を与えているキリスト教文化を体験し、それを通じてフィリピンへの理解を深めたいと考えていました。
そこで、毎週日曜日にミサに参加されている派遣先校の先生に連れて行っていただき、人生で初めてミサに参加しました。
まず、本当に多くの方がミサに参加していることに驚きました。私が訪れた教会では、毎週日曜日の朝7時・9時・11時にミサが開かれますが、どの回も席や立つ場所が無くなるほど人が集まっていました。9時の回は現地の方言であるイロカノ語、それ以外の回は英語でミサが行われます。私は英語のミサに参加し、人々の中に息づくキリストの教えや信仰心を実感することができました。
そしてミサの日は、軽食やおやつ、野菜や果物を売る人々で教会の前が賑わいます。ミサを終えた多くの方が買い物に寄って帰っていきます。この光景を見て、ミサは、本来の目的に加え地域の交流の場の役割も持っていると感じました。
最後に、ミサへの参加を通じて最も心に残ったのは、「あなたの大切なものだから、私もそれを大切にする」ということが、互いの理解・尊重の始まりだということです。私は派遣中、日本語パートナーズの活動や感じたことをSNSで発信していますが、ミサについての投稿は3か月間で最多の反応がありました。生徒や周囲の方から「投稿読んだよ!」と、とても嬉しそうに声をかけていただいたのが印象的でした。勉強したり、興味をもって尋ねたりするだけでも喜んでいただけますが、「あなたの大切なものを私も大切にする」こと、そしてそれを示すことは、人と人が理解し合い尊重し合う初めの一歩なのではと感じました。













