みなさん、こんにちは。インドネシア・中部ジャワ州スマラン市に派遣されている永野正憲です。
今日は、派遣先校の行事、ロングマーチについて紹介します。スマラン市のSMK(専門高校)では、コンセプトはそれぞれの学校によって違いますが、集団での規律訓練の行事があります。派遣先校の1つ、スマラン・中部ジャワ国立専門高等学校では、10年生(日本の高校1年生相当)を対象に、リーダーシップ教育を目的にした、ロングマーチという1泊2日の校外行事があります。この行事は11年生(日本の高校2年生相当)の先輩たちも指導役で参加します。
1日目は、12㎞の道のりを3時間かけて宿泊地まで歩きます。私も途中まで一緒に歩かせてもらいました。スマランは都会なので、普段と違う自然の中で歩くのは良い機会でした。私は、派遣先校では11年生の授業に入っているのですが、先導する先輩としての彼らの姿は、普段授業で見る姿とは違ってとても頼もしく感じられました。宿泊地では、2日間、野外訓練を中心に集団行動とチームワークを学ぶプログラムが待っています。先生たちは、厳しいだけでなく、時にはユーモアも交えて温かく生徒たちを見守ります。
そして、2日目の最後に、泥だらけになった生徒たちが整列する中、先生たちが生徒一人一人に花びらの入った水(Air Bunga)をかけて泥を洗い流し、リーダーシップを学んだ象徴の白いベレー帽を、先生や先輩たちが生徒の頭に載せるセレモニーが行われます。私も生徒の泥をAir Bungaで洗い流し、白いベレー帽を生徒の頭に載せる役目を担当させてもらい、感動の瞬間に立ち会うことができました。
生徒たちにとってこの行事は、ここで得た仲間との絆と共に、一生忘れない体験になるのだと思います。そして、私にとっても忘れられない日になりました。













