こんにちは、タイ・スパンブリーに派遣中の今津です。
タイの高校で生徒と過ごす日々は、驚きと発見の連続。学外でも、多くの経験をしました。着任直後、生徒が私を昆虫食体験に連れて行ってくれました。屋台では、昆虫をその場で調理。生徒が注文し、日本語で「おいしい」と言いながら食べてみせます。躊躇する私に、「あなたは食べなければなりません」と日本語が放たれます。覚悟は決まりました。笑顔で覗き込む生徒に「おいしいです」「でも少し怖いです」と言うと、大きな笑いが起きました。
またある日のランチ時、生徒にカエルを食べたことがあるか聞かれました。その生徒の実家はカエル養殖場で、翌日カエル料理を学校に持ってきてくれたのです。ニンニクが効いて美味しく、何より私のために持ってきてくれたことが嬉しかったです。
放課後や週末には、生徒たちが誘ってくれました。中国寺院や展望タワー、お寺の祭り、食事会やカフェ、カラオケも。どれも忘れられない思い出です。教師や親への想い、出家や性の多様性、将来の夢等、普段聞けない話は興味深く、何気ない会話で笑い合う時間は、なんともサバーイ(心地よい)のです。
こうした体験を支えてくれたのは、タイ現地の日本語の先生です。外国人の少ないスパンブリーで、生徒が緊張せず外国人と話せるようになることが、先生と私の目標でした。生徒たちは人懐っこく心配は少なかったものの、先生の温かい支えのおかげで、生徒と自然に打ち解けていくことができました。
学外にも顔見知りが増えました。毎朝水を買う店や馴染みの屋台の人、手を振るソンテウ(乗合バス)の運転手等、日々のやり取りが彩ります。ここには外国人が訪れる観光地はありませんが、だからこそ「本当のタイ」に触れられ、人と関わる時間が私にとって何よりの喜びとなりました。気づけば町の風景や人々の笑顔が、大切な存在になっていました。
タイで過ごす日々もあと数か月。最後までサバーイ時間を楽しみたいです。















