最新情報はこちら 最新情報はこちら

現代で生きる民族衣装

スラマッパギ!(インドネシア語で「おはようございます」)インドネシア・テガル県に派遣されている荒川水紀です。

インドネシアでの生活を写真に撮って日本の友人に紹介すると、よく「現地に染まりきってるやん!」と言われます。もちろん当たり前のように手で食べ、走っている車を手で止めて横断する私の適応力もあるのですが、日々身にまとうものの影響も大きいと思います。

インドネシアの学校では、先生はバティックやクバヤを着用します。どちらも伝統的な衣装で、インドネシア独自の模様と形をしています。写真で私が着ている服がバティックとクバヤです。一緒に写真に写っているのはその服をプレゼントしてくれた先生です。

バティックと私とRita先生
クバヤと私とTitik先生

そして、伝統的な衣装を着るのは先生たちだけではありません。何か行事があるたびに、生徒たちもそれぞれ民族衣装を身につけます。

伝統的な踊りを踊る生徒
教育省の方々の訪問を迎える生徒

生徒会長選挙で、候補者全員が異なる民族衣装を着て選挙活動している姿を見た時は、思わず「ここでもか!」と驚きました。

見事に当選した生徒会長2人

インドネシアに暮らしていると、「伝統的な服=昔の服、特別な服」という感覚がありません。それは日常を彩るものであり、自分らしさでもあるのです。私は大学で着物に携わるようになって、和服の文化が日本の日常生活の中ではあまり感じられないことに気づきました。インドネシアでの生活は、歴史を重ねて生まれた美しい文化を日々の暮らしの中でどうつないでいくか――そのヒントを与えてくれるように思います。

Writer
インドネシア 中部ジャワ州
荒川 水紀さん

インドネシアの記事

よく読まれている記事

PAGE TOP