Semalat pagi!インドネシア・北スマトラ州に派遣中の熊坂飛南乃です。
こちらで生活を始めてから、毎日のように耳にする言葉があります。それが「sudah makan?(もうご飯は食べた?)」です。朝起きてから派遣先校に行くまでの間に、下宿先のオーナー家族、CP先生(現地の日本語の先生)、他教科の先生等、さまざまな人から「sudah makan?」と声をかけられます。
最初の頃は、「なぜみんなが私の食事のことを気にするのだろう?」と思っていました。しかし生活を続けるうちに、「sudah makan?」がインドネシアでは一つのあいさつとして使われていることに気づきました。日本で言う「お疲れさま」や「最近どう?」のように、相手の体調や日常を気遣う言葉なのです。
「ご飯食べた?」という気軽な問いかけから、「何を食べたの?」「次は何を食べたい?」といった会話が生まれ、人と人とのコミュニケーションを自然に広げていく言葉でもあります。
インドネシアでは、「食」は生活に欠かせない大切な文化の一つです。昼休みはもちろん、それ以外の短い休憩時間にも、職員室や生徒たちは集まってフルーツやスナックを分け合いながらおしゃべりを楽しみます。また、イベントの際には必ずスナックが配られる等、「食」と交流は常に一緒です。
日本での自分の生活を振り返ると、「食べる」ことにそれほどこだわりがなかったように思います。時間がないことを理由に食事を抜くこともしばしばありました。そんな生活をしていたからこそ、「食」と生活が深く結びついているインドネシアの文化がとても新鮮で、興味深く感じられます。
私が派遣されている北スマトラ州メダン市は「美食の街」としても知られています。
民族料理をはじめ、中華系、マレー系、インド系等、さまざまな文化が混ざり合った多彩な料理を楽しむことができます。これからも、インドネシアの人々にとって大切な「食」を通じて、現地の暮らしや人との繋がりを楽しんでいきたいと思います!











