最新情報はこちら 最新情報はこちら

タイの山岳地域を訪れて

こんにちは。タイ・ロッブリーに派遣中の田中智恵子です。

10月、派遣先校の長期休暇を利用して、タイに来てから初めての一人旅をしました。行き先は北部のチェンライで、以前から関心のあった少数民族の暮らしを知る旅でした。今回訪れたのは「アカ族」の村です。本当はホームステイをしたかったのですが、一人で泊まれる村が見つからず、日帰りでの訪問となりました。

アカ族の村の子どもたち

村に着くと、外で遊ぶ子どもたちがたくさんいました。案内をしてくれるガイドさんを待つ間、日本語で「こんにちは」とあいさつすると、きれいな発音で返してくれました。はにかみながら話す子どもたちの笑顔が印象的で、今でも思い出すたび心が温かくなります。

その後、ガイドさんと山を歩き、滝を目指しました。道中は暑く険しい山道で少し大変でしたが、自然の中を歩く時間は心地よいものでした。

自然が食卓

昼食はガイドさんの手作りです。竹を切り、木で火をおこし、山の素材だけで料理が始まりました。スプーンやコップも竹で作ってくれ、その手際の良さに驚きと感動を覚えました。自然の中で工夫しながら暮らす知恵と力強さに心を打たれました。料理はどれもとてもおいしく、特別な味がしました。

食後、ガイドさんの村へ案内されました。最初に訪れた村とは別の場所で、ここで初めてガイドさんご自身もアカ族の方だと知りました。家のほとんどが竹で作られており、しかもガイドさんの手づくりとのこと。料理のときに見た器用さに、改めて納得しました。

手づくりの家

その後、最初の村へ戻り、アクセサリーを作ったり、村の話を聞いたりしながら、のんびり過ごしました。自然と共に穏やかに暮らすアカ族の人々ですが、村での生活やガイドさんの話からは、厳しい現実や子どもたちがアカ語よりもタイ語を話す現状も見えてきました。彼らの文化と伝統がこれからも大切に受け継がれていくことを、心から願っています。

Writer
タイ ロッブリー
田中 智恵子さん

この人の書いた他の記事

タイの記事

よく読まれている記事

PAGE TOP