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試行錯誤の文化紹介

みなさん、Xin Chào!(シンチャオ)ベトナム・ハノイに派遣中の神田です。

突然ですが、日本語パートナーズには「日本語授業のサポート」と「文化紹介」という2つの大きな役割があります。今回はそのうちの「文化紹介」での気づきをシェアしたいと思います。

「文化紹介」とはその名のとおり、日本の季節行事や慣習等幅広いジャンルの日本文化を紹介することです。私が初めて文化紹介を行ったのは9月下旬、8年生(日本の中学3年生相当)の授業でした。先生からのお題は「日本の9月を45分の1コマで紹介してほしい」というものでした。日本の9月と言えばお月見です。メインをお月見にして日本の気候やお月見に関する折り紙(うさぎ)をしようと考え準備をしました。

折り紙(うさぎ)

当日、文化紹介を終えて現地の日本語の先生から一言。

「ほかに雰囲気の分かる、映像や音楽はありますか?」

そうか、雰囲気。妙に納得しました。確かに写真は多く使ったものの、視覚以外の要素が足りず、映像や音で聴覚的にも日本の空気を感じられる工夫が大切だったと気づかされました。

その反省を踏まえ、2回目の文化紹介では童謡を使い、折り紙でうさぎではなく、秋の風に吹かれてカサカサと音の鳴るススキを作ってもらうことにしたのです。さらに最後に折り紙の花瓶に「飾る体験」をしてもらうにしました。結果として内容と体験の繋がりがより自然になり、生徒たちも完成品を飾る瞬間に楽しさや達成感を感じているように見えました。

背景と折り紙の花瓶は私が作成
ススキを生徒に飾ってもらいました

この経験をとおして、これからは「雰囲気」、つまり日本の空気や季節の感じも伝えられるように意識し、絵や写真、映像、音等、五感で楽しめる工夫をしていきたいと思いました。

Writer
ベトナム ハノイ
神田 真佑佳さん

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