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餅つき体験、よいしょ!

こんにちは、インドネシア・北スマトラ州メダン市に派遣されている石原富士子です。

登校初日、クラスに入り私を見た生徒たちがざわめく中、聞こえてきたのは「よいしょ、はいよいよい」という掛け声です。それは生徒たちが見ているSNSで人気の、京都の餅屋で餅をついている掛け声でした。現地の日本語の先生が「ふじこ先生と何をしたいですか」の問いかけに、「もちつき!」と声が上がりました。

しかしインドネシアに日本と同じ杵や臼があるはずもなく、餅粉から大福を作る食文化としての文化紹介も考えましたが、生徒たちが餅つきの真似をする光景を何度も見た私は、やはり行事としてイベント体験型の文化紹介にすることにしました。

スーパーでもらった段ボールとアパートで使わなくなったほうきの柄を組み合わせ、試行錯誤しながら手作りの杵と臼を作りました。餅はホームセンターで買った枕を丸く縫い合わせ、弾力のある餅ができあがりました。

文化紹介当日、生徒たちは国際交流基金からの貸与品のはっぴを着てやる気満々。「よいしょ!はいよいよい!」という掛け声とともに餅つき体験を楽しみました。SNSを通じて生徒たちはさまざまな『日本』を知っています。そしてそれを体験したいと思っています。生徒たちが少しでも日本を体験できた、と感じられるようにこれからも工夫していきたいと思います。今回の餅つき体験をとおして生徒たちのお餅への興味はますます強くなりました。今は食文化としてのお餅の再現方法を模索中です。

みんなで餅つき大会!
Writer
インドネシア 北スマトラ州
石原 富士子さん

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