Xin chào!(ベトナム語で「こんにちは」)現在、ベトナム12期として北部の街ハイフォンに派遣されているNaoです。
先月、派遣先校の修学旅行に参加させていただいたので、その様子をお伝えします。
集合はなんと朝5時。さすが朝方の生活が根づくベトナムらしいスタートです。クラスごとにバスへ乗り込むと、担任の先生手作りのバインミーが配られ、温かい気遣いに朝から心がほぐれました。最初の訪問地は、ハイフォンから約2時間の「トラン寺」。トラン朝ゆかりの皇帝や皇后が祀られた格式ある寺院で、高校3年生の生徒たちは、もう間近に迫った大学受験の合格を祈っていました。
その後はハナム省へ移動し、クラス対抗のゲームやアクティビティに挑戦。生徒たちは声を掛け合い、協力しながら真剣に取り組む姿が印象的でした。夕食後はいよいよキャンプファイヤー。肌寒い夜でしたが、焚火を囲んで歌い、踊り、誕生日を迎えた先生をクラス全員で祝う等、温かく賑やかな時間が流れました。受験と卒業を間近に控えた生徒たちが、今この瞬間を惜しむように全力で楽しむ姿には、まさに青春のきらめきがあふれていました。
2日目は、ベトナム最大級の寺院「タムチュック寺」へ。雄大な自然の中に広がる寺院の景観は圧巻で、湖上を船で進みながら見渡す景色は忘れがたいものでした。最後に訪れたバッチャン村では、名産であるバッチャン焼きのろくろ体験に挑戦。粘土の感触に歓声を上げながら、互いに教え合う姿も見られました。
今回の修学旅行で、生徒たちはクラスごとにTシャツとスローガンを作っていました。あるクラスのスローガンは「Our Story, Our Glory(私たちの物語、私たちの栄光)」。3年間には楽しい瞬間ばかりでなく、つらいことや悩みもあったはずです。それでも仲間と支え合い、乗り越えてきた日々が、今の彼らの輝きをつくっているのだと感じました。
そんな大切な「物語」に少しでも関わることができたことに、感謝の気持ちがあふれた修学旅行でした。















