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国境の街

サワッディーカー(タイ語でこんにちは)。タイ、バンコクの学校に派遣されている加藤千代香です。

タイの学校は1学期と2学期の間、学校全体が休みになります。その期間を利用してバンコクから離れた場所に行ってみました。

まずはチェンライです。バンコクから飛行機で1時間と少しかけてチェンライの街に降り立ちました。2日目、仲間とともにタクシーをチャーターし、チェンライの街から少し離れた名所を巡りました。最後に訪れたのは「ゴールデン・トライアングル」と呼ばれるメコン川の合流地点。ミャンマー、ラオス、タイの三か国の国境線があるところです。川のそばにはイミグレーションがあり、厳重に柵に取り囲まれています。カメラに収めるのも気を遣うような雰囲気です。合流する川の色にも違いがありました。大きくてゆったりと流れるメコン川には荷物を運ぶたくさんの船が行きかいます。川の向こうにふたつの異国が見える、それは自分にとって壮大な景色でした。

三か国国境

数日後、サンクラブリーという街に行きました。カンチャナブリーからさらに西へ3時間のバス旅です。モン族の村につながる長い木造の橋がある街で、ミャンマーの文字の看板が至るところにありました。その街からソンテウ(小さな乗り合いバス)に乗って30分ほどで、ミャンマーとの国境に行きました。途中で軍の検問があり、一緒に乗っていたのはタイかミャンマーの人だけだった様子で、私だけ「パスポートを見せろ。顔写真を撮る。」と言われソンテウから降りました。「このまま連行されるのか。」心臓はドキドキ、強制送還?等よからぬことが頭をよぎりました。しかし写真を撮り終えたら軍人さんは「イープン」(タイ語で日本という意味)とひとこと言ってにこにこと笑っていました。そんな珍道中でしたが、ミャンマーとの国境線を見ることができました。古い映画「戦場にかける橋」で有名な泰緬 鉄道がつながっていた線路があるところです。大きな市場はたくさんのタイ人とミャンマー人でにぎわっていました。思いのほか、国境の柵が低く向こう側のミャンマーの街がよく見えました。

地続きや、わずか2㎞先の対岸の他国を見るということは日本ではなかなかできないことです。一歩先が別の国だと思うと不思議な感覚でした。

モーン橋
国境へ向かうソンテウ
ミャンマーとの国境
Writer
タイ バンコク
加藤 千代香さん

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