Sungeng siang!(ジャワ語で)こんにちは!インドネシア・東ジャワ州スラバヤ市に派遣されている藤本みどりです。
わたしが派遣されているSMKN10Surabaya(スラバヤ第10職業高等学校)の先生方はとても仲がよく、職員室はいつもおしゃべりと冗談と笑いの絶えない場所です。CP先生(現地の日本語の先生)以外の先生方もいつもわたしに声をかけてくれます。そしてインドネシアあるあるなのですが、つねに食べ物をくださいます。家で作ってきたもの、warung(屋台)で買ったもの、職員室に売りにきたもの、いろいろな場合があります。そして時には職員室で調理したものをいただくこともあるのです。
ある日、大量の果物と野菜と調味料が職員室に持ち込まれました。何が始まるのか見ていると体育の先生がルジャックソースを作るというのです。タマリンド(マメ科のフルーツ)と唐辛子、ニンニクをすりつぶし、そこにパームシュガー、テラシ(シュリンプペースト)と水を入れます。驚いたのは大きいすり鉢とすりこぎが用意されていたことです。
ほかの先生方が手分けして野菜や果物をむき、切っていきます。まな板等ありません。手で持ちながら切っていくのです。そしてできあがった甘辛のルジャックソースをきゅうり、青いマンゴー、メロン、ブンコアン(マメ科の根菜)にかけて食べます。クルプックという揚げせんべいもちゃんと用意されていました。果物の酸味に甘辛のソースがよく合います。今ではわたしの一番好きな料理です。
CP先生に「みなさんからいただいてばかりで申し訳ない」と言うと、「お客様をもてなすのがインドネシアの文化です」と言われました。わたしの目下の悩みは、この大きなご恩をいかにしてお返しするかということです。















