ラオスの日本武道

こんにちは。ラオス・ビエンチャンに派遣中の河原正人です。

ラオスの首都ビエンチャンに、日本の援助で作られたLaos-Japan Budo Centerがあります。日本の武道としては柔道、空手、合気道、剣道のクラブがあります。私は合気道と剣道クラブに顔を出していますので、その現状を紹介させていただきます。

合気道・・・順調そのもの
「派遣先校の日本語教育」に限定せず、「ラオスのあらゆる日本」を応援したいという思いで、日本語パートナーズの活動を開始しました。私ができることは合気道ですので、まず派遣先校で「合気道教室」を開講するとともに、週末はLaos-Japan Budo Centerに通ってラオス人や外国人と稽古をしています。
感想としては、ラオスの合気道は非常に活発でレベルも高く、まったく日本と遜色ありません。また特筆すべきは、子供の稽古者数が非常に多いことです。大人の3～4倍の子供が畳の上にあふれかえっています。日本では考えられない光景を目の当たりにして、将来的な発展の余地は日本よりも高いのではないかと感じています。

剣道・・・消滅の危機？
ある日、ふと剣道クラブを覗いてみました。なんと2人しか姿がありません。しかもそのうち1人はラオスを立ち去る寸前の日本人です。
まさに消滅寸前ですが、とっさに、見なかったことにしようと思いました。なぜなら、私は、剣道が嫌いだからです。ずばり練習がキツすぎるから。
しかし結局は翻意して、30年ぶりに竹刀を握ることにしました。肝っ玉が小さい私には、見て見ぬふりをとおす勇気がありませんでした。

弓道・・・これからの挑戦？
ラオスの日本人社会は狭いもので、どこにどんな人がいるのか、あっという間に情報が駆け巡ります。「一緒に弓道を広めませんか」と、ある日本人から誘いを受けました。必要な道具や練習場を考えると剣道よりもハードルが高いですが、とてもすばらしい志だと思います。これも見て見ぬふりをする勇気がでないかもしれません。