Mayong hapan(ビサヤ語のあいさつです)
フィリピン・セブのマンダウエに派遣されている桝満美咲です。
派遣されて4か月が経ち、この街、派遣先校、そして日本語の教室が私にとって「居場所」になっていることを感じています。
9月30日、セブ島北部を震源とするM7.0の地震がありました。フィリピン人にとって慣れない地震で、街はパニック状態でした。その後も余震が何度か続き、その度に休校が続いた10月でした。
休校期間中、立て続けに11月4日には大型の台風Tinoがセブを直撃しました。至るところで洪水や川の氾濫が起こり、甚大な被害を受けた街の様子を見て、切ないきもちになりました。
5週間の休校明け、ひさしぶりに派遣先校へ。この日がとても待ち遠しかったです。「I missed you sensei!」と駆け寄ってくる生徒たちの変わらない姿を見て、ほっとしました。
いつもどおりCP先生(現地の日本語の先生)とのT2(チームティーチング)で授業、そして長い休校期間中に準備していた文化紹介がやっと実現したときには、日本について伝えることの喜びを改めて知りました。
「わたしは先生のPersonalityが好きです」
「先生の教え方がすき!」
最近、生徒に言われてうれしかった言葉です。
授業おわりには毎回、列を作ってマノポ(年長者を敬うあいさつ文化)やハグをして帰っていきます。生徒の目上の人を敬う姿勢やポジティブな言葉をまっすぐに伝えてくれるところ、彼らの文化や振る舞いから学ぶことが多い日々です。
日本語パートナーズの活動前、わたしは日本の公立中学校で教員を務めていました。
生徒の前では毅然としていなければいけないと思い、どこか肩肘を張っているところもありましたが、ここでは周囲の人々のあたたかさに甘えてしまっているせいか自然体の姿で生徒の前に立てている気がします。そして今ではこの環境がすっかり「居場所」と呼べる場所になっています。
海外で生活するうえでシステムの違いや自然災害、イレギュラーな出来事は避けられないことです。それでも生徒やCP先生と日本語を学習する喜びを分かち合う一瞬のために、折り返しの活動も楽しもうと思います。











