Tabik pun!(タビッ プン!)※ランプン語のあいさつ
スマトラ島南部のランプン州・メトロ市に派遣されている前田詠里です。
今回は、ランプン州東部の国立公園でスマトラゾウを見に行ってきました!
「週末はゾウを見に行こう!」と派遣先校の先生に誘ってもらい、メトロ市から車で2時間の道のりへ。
市街地を抜けて木々に囲まれた車道を進むと、ワイカンバス国立公園に到着しました。
およそ1,300平方キロメートルの広大な自然保護区には、スマトラゾウやスマトラサイ、スマトラトラなど、珍しい動物たちが生息しています。
ここではガイドが運転する車に乗り、草原で暮らすゾウたちを見ながら園内を回ることができます。
スマトラゾウはゾウの中でも小柄な種ですが、いざ車の真横まで来るとなかなかの迫力。長い鼻を器用に使い、バナナ等を人の手から直接食べる様子に感心しました。
一緒に行った子どもたちは、ゾウの鼻が近づくたびに大声をあげて楽しんでいました。
ツアーが終わった後は、車を降りて更に間近でゾウたちを見ることができます。
ここにいるゾウはとても人懐っこく、私たちに寄り添うように真横へ来てくれます。
中には、生後半年ほどの小さなゾウたちもいて、ぽてぽてと歩く姿が可愛らしかったです。
現在は自然保護区内で守られているスマトラゾウですが、かつては生息地の減少に伴い農作物を荒らしてしまうということで、地元の人たちにとって悩みの種だったそうです。
ワイカンバス国立公園は、単に希少生物を保護するだけでなく、人間と自然との共生についても試行錯誤しているのだと思います。
ランプン州へ着任してから3か月が経ちましたが、日本の九州とほぼ同じ広さの州内には、魅力的な場所がまだまだたくさんあります。
来年3月の帰国までに、ランプン州の文化や歴史にもっと触れていきたいと思います。















