こんにちは。タイ東北部のブリーラムに派遣中のY・Yです。
気がつけば雨季のスコールは去り、季節はからりとした乾季へと移り変わりました。ここイサーン(東北部)地方では朝方の冷え込みが厳しく、自転車通学では思わず身震いするほどです。まさかタイで着るとは思いもしなかったニットを購入し、常夏の国といえど確かな季節の移ろいを肌で感じています。
今回は、この季節の変わり目に体験したタイの重要な仏教行事、「カオ・パンサー(入安居)」と「オーク・パンサー(出安居)」についてご紹介します。タイで信仰されているのは上座部仏教で、日本で一般的な大乗仏教とは異なる習慣が多くあります。「カオ」は入る、「オーク」は出る、そして「パンサー」はサンスクリット語で雨季を意味します。
七月の陰暦八月の十六夜にあたる「カオ・パンサー」から約三か月間、僧侶たちは修行に専念するため寺院にこもります。これはかつて、雨季に僧侶が外出して農民が植えた稲を踏み荒らしたり、活発になる動植物を誤って殺生したりするのを避けるために始まったと言われています。派遣先校では連休前の事前行事として、僧侶が修行に集中できるようロウソクや日用品を集めて捧げる「タンブン(徳を積む行為)」が行われ、私も生徒や先生方と共に参加しました。
そして雨季の終わりに訪れるのが「オーク・パンサー」です。私は教育実習生のご家族に招待され、地域の一員としてこの行事に参加することができました。提灯を手に町の人々と賑やかに踊りながらお寺まで練り歩き、お堂の周りを三回巡った後、お坊さんの説法に静かに耳を傾けました。特に印象的だったのは、修行を終えた僧侶に新しい僧衣を奉納する「トート・カティン」の儀式です。
地域の方々と仏教行事に参加したことは、旅行者として訪れるだけでは決して味わえない、深く温かい経験となりました。














