Naimbag a bigat!(イロカノ語でおはよう!)
フィリピン・ベンゲットに派遣されているみなみです。
私の住むベンゲットのあるコルディリェラ地域(ルソン島北部内陸の山岳地帯)には、多様な民族が暮らしています。各民族が独自の文化を有し、また気候や環境が近いためか共通する文化もあり、現地の人々は自民族・地域の文化をとても大切にされています。今回はその一部を紹介します。
まず、伝統的な手織りの織物工芸があります。生地の素材や色、柄は地域や民族で異なる点もありますが、赤・黒を基調とするストライプ柄は多くの民族に共通します。この織物を用いた民族衣装はもちろん、現代的な洋服やファッション小物も市場やお店でたくさん売られています。民族衣装を日常で着ることは少なくても、生地を一部織り込んだTシャツや鞄、式典時等の正装用ジャケットを身に着けている方を日々よく見かけます。
また、伝統的な民族舞踊・音楽は、地域のお祭りや式典でよく見かけます。街や市のお祭りではその地の、大規模なお祭りでは各民族のものが披露されます。派遣先校では生徒が民族舞踊や音楽に取り組む授業もあり、学内で練習やイベントでの発表が行われています。生徒は多様な民族・地域のものを共通点・相違点含めて学んでおり、互いの文化を尊重する姿勢を感じます。
最後に、お祭りやお祝い等大勢が集まる行事では、豚一頭を丸々調理し食す伝統があります。生きて捕えた豚に祈りを捧げてから仕留め、調理をします。人々は食事を待つ間、楽器を奏で、踊り、伝統的なワインを飲みます。踊りには、前述の伝統舞踊と異なり、観衆皆が入れ替わり参加します。食事は、大きな塊肉を茹でたものをメインに、内臓や端肉も余すところなくいただきます。
この一連の儀式は、大きな式典やお祭りで今も行われています。私も地域のお祭りで、人生で初めて豚の最期を見届け、踊りにもお酒にも挑戦し、食事をいただきました。命をいただいていると実感する貴重な機会でした。
どの伝統文化も、「歴史」にならず今に生きているのが素敵だと感じながら暮らしています。


















