標高約3,000メートルのゲデ山のすそ野に広がる高原の町、チアンジュール県からこんにちは。里見滉介(さとみこうすけ)です。
今回は赤べこ作りについてご紹介します。
赤べこは福島県の伝統工芸品であり、数百年前から疫病よけとして作られています。そのような背景を説明したうえで、近年はさまざまな形や模様のものがあることを伝え、生徒と一緒に思い思いの赤べこを作ることにしました。
ふつう日本で赤べこを作るときは和紙を用いて「張り子」の工法を使うのですが、今回は再現性を重視し、インドネシアの地方部でも身近に手に入るものだけを使うことにしました。紙コップで胴体の骨格を作り、白い紙粘土で紙コップを包んで頭と足を作ります。頭と胴体は割り箸を用います。
紙粘土で赤べこの形を作ったあとは、アクリル絵の具で着色します。今回は赤・黒・白の3色を用意しました。アクリルは20分程度で乾きますが、より効率的に乾かすためにヘアドライヤーを持参しました。
生徒たちはさまざまな工夫を凝らして唯一無二の赤べこを作りました。同じ材料を使ったとは思えないほどに千差万別。赤べこ作りなのに牛でないものが大多数になるとは思いませんでした!!
赤べこ作りから学ぶことは、多様性です。生徒たちが個性を最大限に発揮し、作品を通して心の内面まで垣間見ることができるのがクリエイティブ系の文化紹介の醍醐味です。準備物や時間配分は大変ですが、それを補って余りある賑わいと達成感があり、何よりも思い出が形に残るのが良いですね!
今回の赤べこ作りが、私にとって最後の文化紹介活動でした。福島県出身の私は赤べこ作りを日本語パートナーズ活動の目標のひとつにしていたので、無事に実現できてよかったです。














