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カンボジア短期(2025年度)活動報告

日本語パートナーズ派遣事業(短期)は、派遣先ごとに異なるニーズに対応するため、地域・対象者等を限定したうえで募集を行っています。

今回のカンボジア短期(2025年度)では、日本国内の国際交流協会等の団体で、多文化共生分野の活動に携わっている方々の中から選考を行い、7名1グループとして派遣を実施しました。首都プノンペン及びプレイベン州の中等・高等教育機関等で、日本語を学ぶ生徒や学生との交流を深めました。

カンボジア短期(2025年度)活動スケジュール



日本語パートナーズ カンボジア短期(2025年度)
今西叶莉、佐藤知子、重枝光子、髙橋実希、
武田徳子、内木千香、吉田華菜

チョムリアップ スオ!(クメール語で、こんにちは!)
私たちカンボジア短期(2025年度)は、2026年2月3日から2月10日までの8日間、プノンペン及びその近郊の6つの教育機関と期間中に開催された文化交流イベント「絆フェスティバル」で日本文化を紹介し、現地の方々と交流を深めました。

私たち7名のメンバーは、12月の派遣前研修で初めて顔を合わせ、即意気投合しました。年齢は20代から60代までと幅広く、国際交流に関わる活動経験を共通としながらも、それぞれ異なるバックグラウンドを持っています。国際協力機構(以下、JICA)の活動でタンザニアに滞在経験を持つメンバー、アルティメット*の日本代表選手として活躍するメンバー等、その経歴はさまざま。こうした多様性を強みに、お互い刺激を与え合いながら、活動内容を練りました。研修後は、オンライン会議等で継続的に連絡を取り合い、活動に必要な物品の準備を進め、8日間にわたる派遣がスタートしました。
(*アルティメット:フライングディスク(フリスビー)を用いた対戦型スポーツ)

プノンペンの空港で

派遣先での活動の様子・内容

各学校では、活動の初めにメンバーそれぞれが自己紹介を行いました。学生の皆さんは、どの学校でも私たちの名前を日本語で元気に復唱してくれ、和やかな雰囲気で交流が始まりました。
日本食体験をリクエストされた王立法律経済大学(RULE)では、おにぎり作りをしました。日本から持参したご飯のレトルトパック30個を、国際交流基金(以下、JF)の現地職員の方々にご協力いただき、数回に分けて電子レンジで温めました。梅干し、ふりかけ、塩昆布等の具材を用意しましたが、中でもおかかの人気が断トツでした。

おにぎり作り

プレイベン州の高校(プラティエット高校/カンボジア日本友好学園)では、節分にちなんだ演出として、メンバーの一人が鬼の面をかぶって登場しました。ユーモラスな演出にも喜んで、学生たちは「鬼は外!」と元気な掛け声とともに鬼退治をしてくれました。節分に関連して大豆を箸でつかむ競争のほか、お正月の遊びとして福笑いやコマ回しも体験してもらいました。さらに、けん玉や羽が動く折り鶴作りにも挑戦し、大いに盛り上がりました。

書道体験は、高校では年賀状作成を、絆フェスティバルでは紙袋に好きな字を筆ペンで書き、スタンプやシールでデコレーションしてもらいました。完成した紙袋には、他のブースでプレゼントした日本の駄菓子や、大豆と割り箸等のお土産を入れて持ち帰ってもらいました。

けん玉遊び(左)/書道体験(右)

王立プノンペン大学(RUPP)と技能実習生の送り出し機関Vong Vottanak Manpowerでは、文化・観光・食べ物・アニメ・スポーツ・若者言葉・仕事のテーマごとにグループに分かれ、メンバーが説明をしながらQ&A形式で交流を楽しみました。学生の皆さんはとても礼儀正しく、熱心に耳を傾けてくれました。このような方々に将来日本で働いていただけたら嬉しい、とメンバー同士で語り合いました。

フリースクール(ひろしまハウス)では、運動会を開催しました。幼児から高校生までが参加し、ラジオ体操でウォーミングアップを行った後、玉入れ競技を楽しみました。新聞紙でボールを作り、傘を籠の代わりにする工夫も取り入れました。帰り際には、小さな子どもたちが抱きついてきてくれる場面もあり、別れを惜しみました。

やさしい日本語での交流(左)/ひろしまハウスの子どもたちと(右)

活動で工夫したこと、苦労したこと

JFの現地職員の皆さんには、通訳としてお世話になりましたが、私たち自身もできる限り簡単なクメール語で自己紹介を試みたり、活動資料のスライドにクメール語を取り入れたりして、参加者との距離を縮めたいという気持ちが伝わるよう工夫しました。
また、折り紙体験を実施しない活動先でも記念に残るよう、メンバーで時間を見つけては折り鶴を折り、プレゼント用に準備しました。限られた時間の中での作業ではありましたが、心を込めた小さな工夫として、各活動先で喜んでもらうことができました。

印象に残ったこと、気づきがあったこと

カンボジアの人々は総じて温厚で穏やかです。はにかんだような笑顔や優しさ、親切さに何度も心を癒されました。ホテルの朝食会場で、毎朝つきっきりでクメール語を教えてくださったホテルスタッフの方、私たちをマイクロバスで毎日送迎してくださったドライバーの方、そして何より、ピュアなまなざしで私たちの説明に耳を傾けてくれた生徒や学生の皆さんの姿を思い浮かべると、今でも幸せな気持ちがよみがえってきます。

この活動を今後どのように活かしていきたいか

帰りの空港に向かう時は、メンバー一同、「帰りたくない!」と声を揃えるほど、すっかりカンボジアの魅力にひかれ、滞在を名残惜しく感じました。今回の活動を通して、カンボジアへの理解や関心が一層深まり、長期派遣を含め、日本語パートナーズとしての活動に改めて挑戦したいと考えるメンバーも少なくありません。
カンボジアの500リエル紙幣には、JICAの支援によって造られた「きずな橋」が描かれています。カンボジアにおける日本語学習者数は、英語、中国語、韓国語に次いで4番目とのことです。温和で誠実なカンボジアの方々に、今後さらに日本語を学んでいただき、日本との絆がより一層深まることを願っています。
私たち自身も、今回の活動で得た経験やカンボジアの魅力を、周りの人々やSNSを通じて発信し、国内においても交流の機会を積極的に広げていきたいと考えています。今回の経験を通して得た気付きは、これからの仕事や人生に大きな刺激とアイディアを与えてくれると確信しています。
オークン!(クメール語で、ありがとう!)

カンボジアの醍醐味、面白さ等

到着したテチョ国際空港は、4か月前に開港したばかりとのことで、とても大きく清潔で、今後のさらなる発展が感じられました。カンボジアの平均年齢は約26歳、人口の半分が25歳未満とのことで、街全体から若さとパワーを実感しました。
休息日には、ワットプノン寺院とセントラルマーケットを見学しました。セントラルマーケットはプノンペン最大規模を誇る市場で、値段交渉を楽しみながら買い物をする等、活気ある市場の雰囲気を肌で感じることができました。

プノンペンの仏教寺院「ワットプノン」にて

発展途上の一面も持ち合わせながらも、お洒落でリーズナブルなレストランが多い点も、魅力の一つです。限られた滞在期間のなかでは、現地のクメール料理のほか、イタリアンやフレンチ等の多様な食文化も楽しむことができました。移動手段としては、トゥクトゥクが安く便利でした。交通量は多いものの、クラクションの音はほとんど聞かれず、比較的落ち着いた交通環境であることも印象的でした。

Writer
カンボジア
カンボジア短期(2025年度)さん

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