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出発前インタビュー

日本語パートナーズは海外経験が少なくても飛び込める - マレーシア2期 髙木桃子さんインタビュー

マレーシア
髙木 桃子さん

「一つひとつの交流から、国のイメージは形作られていくのかもしれない」と感じました。

―日本語や文化を教えるということについてはどうでしょう。リゾートホテルとは、まったく違った活動になりそうですよね。

髙木:正直、これまでまったく日本語を教えた経験はありませんが、日本語パートナーズは自分の中にある日本文化を伝える活動だととらえています。仕事を辞めて次のことを模索していた頃、自分は何ができるんだろうと考える中で思い当たったのが、「自分には日本人という個性がある」ということでした。日本人の私だからこそできることがあるんじゃないだろうかって。

―日本人であることが個性だと。

髙木:はい。大学時代に行った台湾旅行でとても印象的なことがありました。街を歩いていたら一人のおばあさんに、「あなたは日本人ですか?」と話しかけられたんです。日本が大好きという方で、一緒にフルーツを買いに行ったんですけど、その後、おばあさんの家にまで招かれてフルーツをごちそうになりました。私が日本人であるというだけで、ものすごく親切にしてくれて。自分にとってすごく衝撃的な経験でしたね。

―日本人であるということを強く意識させられる体験ですね。

髙木:はい。そして、私もそのおばあさんとの出会いを通して、台湾へのイメージがとても良いものになりました。だから、人がその国に対して抱いているイメージって、実は、個人対個人の交流が大きく影響を与えているんじゃないかなと。高校でクラスメイトだったタイの女の子はいつも笑顔で魅力的な子だったので、タイにも良い印象を持っています。彼女一人の個性から、国のイメージが形成されている。

インタビューに答える高木さんの写真

 

―よくわかります。ある国に対してのイメージって、たまたま出会ったその国の人の印象に左右されていますよね。

髙木:そういう意味では、今回、日本語パートナーズとしてマレーシアに行くことは、大きな責任を伴っているなと感じています。もちろん不安よりも、新しいことに挑戦できるわくわくした期待感の方がとても大きいですけど。派遣された先では、私は「歩く日本文化」みたいなものなので、マレーシアの方が見たこともないような日本の文化体験を積極的に取り入れていきたいと思っています。

―髙木さんが伝えたい日本文化ってどんなものでしょう。

髙木:それは、「日本人として当たり前にあるもの」を伝えてくることだと思います。ただ、私=日本人という個性を向こうに落としてくるだけ。たとえば、子どもの頃から料理はしてきたので、その特技を活かして、イスラム教徒も食べていい食材「ハラール」で作った日本食を食べてもらいたいなと考えています。そして、それをマレーシアの人たちに普段から食べてもらえるようになれば一番いいですよね。そうだ、実家のお好み焼きのレシピもちゃんと聞いておかないと(笑)。

―マレーシアの人達がお好み焼きにどんな反応をするか楽しみですね。まだ先の話になりますけど、日本語パートナーズを終えた後のことはどのように考えていますか。

髙木:まだわかりませんけど、アジアに支社のある日本企業か現地の企業に勤めて、さらにアジアでの経験値を積みたいと考えています。もちろん、行った先のマレーシアでいいご縁があれば、そこに住んでもいいと思います。まず行ってみて、たくさん失敗して、いろんな経験をしていきたいですね。2020年の東京オリンピックでは海外からの観光客を受け入れる側として何かしたいと思っているので、そうしたことにもつながるような国際交流関係の仕事に就くことができたら一番いいですね。

―歩く日本文化、髙木桃子のこれからを楽しみにしています!

インタビュー後の高木さんの写真
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