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経験者に聞く

“第二の故郷”インドネシアと日本の懸け橋になりたい – インドネシア8期 藤岡良輔さんインタビュー

インドネシア
藤岡 良輔さん

「日本の小さな外交官」として、日本や地元・愛媛の魅力を伝えたい

――藤岡さんは大学生の時に日本語パートナーズに参加していますが、応募したのはいつ頃でしたか?

藤岡:大学3年の頃でした。大学に入る前から海外に行ってみたいと思っていて、語学留学などについて調べていたら、たまたま日本語パートナーズ派遣事業を見つけたんです。すごく面白そうだなと思って、比較的時間が自由で考え方が柔軟な学生のうちに行きたいという思いもあって応募しました。

――以前から語学や国際交流に興味を持っていたんですね。

藤岡英語がすごく得意というわけではないですが、大学に入ってから実際に外国人と会話した時に「自分の英語力でも意外とコミュニケーションが取れるんだ」と気づいてから、世界観が広がるのを感じたんです。そこから自分の視野をもっと広げていきたいと思い、留学しようと考えるようになりました。

“日本語パートナーズ” インドネシア8期 藤岡良輔さんの写真

――語学留学など他のプログラムと比較したうえで、日本語パートナーズを選んだのはなぜですか?

藤岡:国際交流基金のバックアップのもとで活動ができるので、他のプログラムと比べて現地の方とより深く関わりながら活動できるというところがすごく魅力的でした。

――現地の人たちと交流しやすいプログラムになっていますよね。

藤岡:僕は、日本語パートナーズの活動というのは、「日本の小さな外交官」として行う活動だと思っているんです。日本語パートナーズは日本語を教えるサポートをしに行くんですが、現地の生徒たちの日本語力を伸ばすためだけではなく、日本を好きになってもらうための活動なんですよね。それは「小さな外交官」として、少しでも日本に興味を持ってくれたり、好きになってくれる人を草の根レベルで増やしていける活動だなと思い、その点も魅力的に感じました。

――日本語パートナーズとしてインドネシアのマランに派遣されましたが、現地の活動はいかがでしたか?

藤岡:僕は現地の高校に派遣されたのですが、インドネシア人の日本語教師をアシストしながら一緒に授業をしたり、日本の文化を紹介したりするのがメインの活動でした。文化紹介の授業では、僕の地元の愛媛をPRしました。パノラマ画像で見られる地図サービスを使って「僕の大学はここです」「観光地はここです」とガイドみたいに紹介したらけっこうウケがよくて、「いつか愛媛に行ってみたい」と言ってくれる生徒も多かったですね。

 

――藤岡さんは、地元の愛媛県への思いが強いんですね。

藤岡:愛媛って、すごく良いところなんですよ。ご飯も美味しいですし、観光地も「世界で最も美しいサイクリングルート」に選ばれたしまなみ海道があったりと、魅力的なところはたくさんあるんですが、知らない人が多いじゃないですか。だから、日本語パートナーズとして、草の根レベルの活動を通して、一人でも多くの人に知ってもらいたいなと思ったんです。

“日本語パートナーズ” インドネシア8期 藤岡良輔さんの写真

――活動の中で、特に印象的なエピソードはありますか?

藤岡:自分が通っていた愛媛大学の学生と、インドネシアの生徒との交流会を企画したことですね。インターネットでつないで、僕と現地の先生がアシスタントとして通訳して、質疑応答のような形で実施しました。

――それは面白い試みですね。なぜやろうと思ったんですか?

藤岡:現地の生徒たちにとって、ふだん直接会話できる日本人は僕くらいしかいないんですが、僕以外の日本人と話す機会も提供できたら、何かが変わるきっかけになるかもしれないと思ったんです。愛媛大学の学生にとっても、より海外を身近に感じられるだろうし、もっと広い視野を持つきっかけになればなと。お互いが日本のこと、インドネシアのことをより深く知って、好きになってもらえればいいなと思いました。「もっと日本語を話せるようになりたい」と言ってくれた生徒も多くいたので、本当にやって良かったと思います。

オンライン交流会での写真
愛媛大学の学生とのオンライン交流会
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