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経験者に聞く

“第二の故郷”インドネシアと日本の懸け橋になりたい – インドネシア8期 藤岡良輔さんインタビュー

インドネシア
藤岡 良輔さん

活動を通して得た心のゆとりが、自分を大きく変えてくれた

――帰国後に大学を卒業して就職されましたが、日本語パートナーズの経験は就職活動にも役に立ちましたか?

藤岡:そうですね。就職面接の時も、日本語パートナーズについてよく聞かれました。日本人が少なく外国人ばかりという環境で活動していく中で、文化や環境が違う人たちとうまくコミュニケーションを取って、良い関係を築いていく力が身についたと思います。

――面接の際、会社は藤岡さんのどういうところを評価してくれたと思いますか?

藤岡:日本語パートナーズに参加することで、今までのコンフォートゾーン(居心地の良い空間)から出て、一見厳しいと思われる環境に身を置いたわけですが、それでも「耐えた」のではなく「楽しんできました」と、面接で話していました。そういった環境でも楽しめていたんだ、という点を評価してもらえたんじゃないかと思っています。

“日本語パートナーズ” インドネシア8期 藤岡良輔さんの写真

――就職活動にも、良い影響があったようですね。では帰国後、家族や友人など、周囲の人たちからの反応はどうでしたか?

藤岡:「日本語パートナーズに行って変わったね」と言われました。前は就職活動や社会人になることに対して「こうあるべきだ」という考えを持っていたんですが、今ではそれはとても狭い考え方だったなと感じています。インドネシアから帰ってきてから、「雰囲気が丸くなったね」とか「すごく楽に生きている感じがする」と言われることが多いですね。

――何かインドネシアで感じたものがあったのでしょうか?

藤岡:向こうの人たちの生活を見ていると、すごく幸せそうなんです。日本よりも賃金や生活環境はよくないかもしれないけれど、幸福度は高いだろうなと思うし、自分が好きだと思えることに力を入れていく生き方もあるんだなと思えたんです。「こうあるべきだ」といった自分の理想像みたいなものが取り払われて、「それはそれで良いと思う」と考えられる心のゆとりができたからこそ、周りの人からも「変わったね」と言われているのだと思います。

生徒たちとの写真
インドネシアの経験で精神的にも成長

日本語パートナーズの活動は、素敵な出会いにあふれている

――改めて日本語パートナーズの経験を振り返って、国際交流の魅力はどんなことだと感じていますか?

藤岡:「視野が広がる」というのはすごく大きいと思います。僕自身も受験勉強で英語が多少できるようになってから、以前からは想像できないほど視野が広がりましたし、実際に外国人と話したことで世界観が広がってアクティブにもなりました。

――では、国際交流をする上で心がけておくとよい姿勢というのはありますか?

藤岡:「違いを受け入れる」ということだと思います。これは、実際にインドネシアに行って学んだことですね。一方的に考えを押し付けられても、誰も嬉しくない。違って当然だからこそ、それを受け入れていかないと良い関係は築けないと思います。

――受け入れると同時に、相手としっかり向き合うということも大切でしょうか?

藤岡:そうですね。違いを受け入れつつ、自分の思っていることもきちんと伝えて、相手に対して自分の心をオープンにする。お互いにそういう姿勢を持っていると、もっと分かり合えるんじゃないかなと思います。

――それでは最後に、日本語パートナーズの活動に興味を持っている方へメッセージをお願いします。

藤岡:「案ずるより産むが易し」で、想像が膨らんで知らず知らずのうちに勝手にハードルを高くしてしまっている人も多いと思います。僕もインドネシアに行く前は、現地の生活はけっこう大変なんだろうなと思っていましたが、実際行ってみると全然そんなことはなかったです。むしろ日本より快適だと思う部分もありましたし、自分の想像だけで諦めてしまうのはすごくもったいないと思います。

日本語パートナーズは、海外で日本語を教えるという経験ももちろん貴重ですが、同じ日本語パートナーズの仲間や、向こうで出会ったインドネシア人や日本人など、本当に出会えてよかったと思えるような素敵な出会いにあふれているプログラムなので、機会があったら是非チャレンジしてほしいと思います。

 

“日本語パートナーズ” インドネシア8期 藤岡良輔さんの写真
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